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楽曲詳細情報
- 作曲
- クロード・ドビュッシー(Claude Debussy)
- 編曲
- 建部知弘(Tomohiro Tatebe)
- 演奏時間
- 14分00秒 (約)
1:小舟にて En Bateau [3:55]
2:行列 Cortege [3:10]
3:メヌエット Menuet [3:20]
4:バレエ Ballet [3:00] - 調性
- 1:原調(G:) / 2:原調(E:) / 3:原調(G:) / 4:原調(D:)
- グレード
- 3.5
- 主なソロパート
- Fl. / Ob. / Bsn. / B♭Cl. / S.Sax.
- Trp.最高音
- 1st / Fis 2nd / D
- 最少演奏人数
- 31名
- 編成
- 吹奏楽(小編成)
- Piccolo
- Flute 1 & 2
- Oboe
- Bassoon
- B♭Clarinet 1 , 2 & 3 (all div.)
- Bass Clarinet
- Alto Saxophone 1
- (doub. Soprano Saxophone)
- Alto Saxophone 2
- Tenor Saxophone
- Baritone Saxophone
- Trumpet 1 (doub. Flugelhorn)
- Trumpet 2
- Horn 1 , 2 & 3
- Trombone 1 & 2
- Euphonium (div.)
- Tuba
- String Bass (opt.)
- Harp or Piano
- Percussion ※4 players~
- Timpani
- Crash Cymbals
- Suspended Cymbal
- Triangle
- Tambourine
- Vibraphone
- Marimba
楽器編成
楽曲解説
フランス印象派の大作曲家クロード・アシル・ドビュッシー(1862-1918)は、幼い時に音楽の才能を見いだされ、パリ音楽院で学びました。最初はワーグナーの音楽に心酔しましたが、詩人マラルメのサロンに出入りして象徴派の詩人たちと交流し、ムソルグスキーの歌劇「ボリス・ゴドゥノフ」や東洋の音楽に触れながら、次第に五音音階や教会旋法を用いた独自の音楽言語を開発し、それまでの後期ロマン派音楽から脱却して印象主義音楽を確立し、近代音楽への扉を開く存在となったのでした。
ドビュッシーの代表的な管弦楽曲「牧神の午後への前奏曲」は、印象主義を確立した最初の作品として広く知られていますが、他にも、歌劇「ペレアスとメリザンド」,交響詩「海」,「夜想曲」,ピアノ曲「版画」,「映像」,「前奏曲集」,数々の歌曲など、数多くの傑作を残しています。
「小組曲」は、1889年に完成された4手ピアノ(連弾)用の作品で、後にアンリ・ビュッセルによって小管弦楽用に編曲され、ますます有名になりました。親しみやすくロマンティックな旋律や軽妙なリズムによって、ドビュッシーの作品の中でも特に人気の高い、魅力的な存在となっています。
【吹奏楽版について】
駒澤大学吹奏楽部の委嘱により大編成版が編曲され、1988年11月26日同部の第25回定期演奏会において初演。 演奏会用レパートリーとして大編成版を書いたのですが、この曲の性格上、より本来の室内楽的な雰囲気に近づけるために、また最近の学校現場の小編成バンドのための良いレパートリーとなるように改編を試みました。
編成を小さくした分、各奏者により役割の明確さや繊細さが求められます。アーティキュレーションを確実に、また各楽器の音色やニュアンスまで細部にわたって研究をしてみてください。また工夫によってはさらに少ない人数での演奏も可能だと思います。その場合は原典のピアノ連弾用の楽譜や独奏用の楽譜が良い参考になるでしょう。
(建部知弘)