1819年に英国マンチェスターで議会改革を訴えた市民と軍の衝突した「ピータールー事件」を描いた作品。
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楽曲詳細情報
- 作曲
- マルコム・アーノルド(Malcolm Arnold)
- 編曲
- 近藤久敦(Hisaatsu Kondo)
- 演奏時間
- 10分00秒(約)
- グレード
- 5
- 主なソロパート
- Ob. / Trp.(soli) / Timp. / Perc.
- Trp.最高音
- 1st:high B♭/ 2nd:As / 3rd:A
- 編成
- 吹奏楽
楽器編成
- Piccolo
- Flute 1 & 2
- Oboe 1 & 2
- Bassoon
- E♭Clarinet
- B♭Clarinet 1 , 2 & 3 (all div.)
- Bass Clarinet
- Contrabass Clarinet
- Alto Saxophone 1 & 2
- Tenor Saxophone
- Baritone Saxophone
- Trumpet 1 , 2 & 3
- Cornet (doub. Flugel Horn) 1 & 2
- Horn 1 , 2 , 3 & 4
- Trombone 1 , 2 & 3
- Euphonium (div.)
- Tuba (div.)
- String Bass
- Harp(or Piano, Vibraphone)
- Timpani
- Percussion ※4 players~
- 2 Snare Drum
- Bass Drum
- Tenor Drum
- Crash Cymbals
- Tam-tam
- Glockenspiel
- Chimes
楽曲解説
序曲「ピータールー」は、1967年イギリスの労働組合の100周年を記念して委嘱された作品です。テーマとされた題材は、1819年8月16日、イギリスのマンチェスター、セント・ピーターズ・フィールドで起こった“ピータールー事件”を題材にしたものです。生活に喘ぐ市民が議会改革と要求した集会に軍と衝突が起こり、11名の死者と400名以上の負傷者を出した大惨事を表現しています。イギリスの市民はこの事件を、ナポレオン戦争でのワーテルローでのイギリス軍の勝利を皮肉って、「ピータールーの虐殺」と呼びました。
冒頭の穏やかなテーマに迫りくる軍靴の音の描写は斬新で、遠くから、しかし確実に断固とした制圧の意志を持ったスネアとバスドラムの響きが惨事が始まりまりを表します。
その後、冒頭のテーマを持ったオーボエによる哀歌が奏され、次第に力を増しながら、壮大に歌い上げられて、圧倒的な終曲に至ります。