トロンボーン＆ピアノ：フラグメンツ／ジョルジュ・サドラー【ソロ輸入楽譜】

作曲：ジョルジュ・サドラー(Georges Sadeler)
演奏時間：8:30（約）
グレード：上級
編成：トロンボーン＆ピアノ

Trombone, Piano

「Fragments（フラグメンツ）」は、非常に力強くエネルギッシュなトロンボーンのためのコンチェルティーノで、多彩な音色にあふれています。
作品は2つのモチーフを基にしており、それらが細かく分解され、さらに発展させられていきます。
印象的な導入部の後、ソリストによってやや遊び心のある主題が提示されます。この主題は徐々にジャズ風の要素を帯びていきますが、現代的な雰囲気は保たれています。
曲の中では、導入部の最後の3音が、時に短く鋭い断片として、また時には叙情的なテーマとして繰り返し現れます。これによって「軽やか（leggero）」と「力強い（marcato）」演奏が交互に現れる構成が支えられています。
全体を通して、全音域にわたって繰り返される「オスティナート（執拗な反復フレーズ）」が作品に推進力を与え、異なるパートを一つにつなげる役割を果たしています。
この作品はルクセンブルク文化省が「De klenge Maarnicher Festival」と協力して委嘱したもので、「第1回ミシェル・ベック国際トロンボーン・コンクール」の最終ラウンドの課題曲としても使用されました。