毎年注目の新作が取り上げられる、吹奏楽ファンにおなじみの「ニュー・ウィンド・レパートリー」。今年はハリウッド映画を彷彿させるクールな表題作「ジャスパー~夢へのナビゲーター!」の清水大輔ほか、福島弘和、酒井格、田中久美子と邦人作品が4作品も収録されており、例年にも増して注目度の高い一枚です。
また海外の作曲家では、ベルト・アッペルモント、デイヴィド・シェイファー、マイケル・スウィーニーといった有名どころの新作、今年注目されているロバート・シェルドンの「コレオグラフィー」、そして本シリーズ久々の登場となるラリー・クラークの新作を収録。こちらも聴き逃せません!
グレードも中級バンド向けが多く、ハープなど特殊な楽器も必要ない作品が集まった「ニュー・ウィンド・レパートリー2010」。吹奏楽部必携、「定番」の一枚です!
新作ツウの吹奏楽人なら毎年避けては通れないCDの最新作「ニュー・ウィンド・レパートリー2010」!
今回は邦人作品が4作品も取り上げられ、どんな感じになるのかな~と思っていましたが聴いてみたらやっぱり「ニュー・ウィンド・レパートリー」っぽい空気感が漂っております!
特に邦人作品4作品が演奏時間も7~8分前後と手ごろで、まさにコンクールの選曲にもピッタリ!という感じ。
そしてC部門に出場するバンドに最適な、編成が小さいスウィーニーの「リヴァー・オブ・ホープ」なども収録されています。
派手さはないんですがじっくり聴かせる曲で、コンクールで演奏すると新鮮でしょうね。レンジの幅を出してメリハリをつけるのがポイントかな?
ブレーンの楽曲も1曲、福島弘和氏の「漁り火は波に戯れ」が収録されています。
これもドラマチックなメロディーが印象的な素晴らしい作品なのでぜひ聴いてみてくださいね。
全体的に中級グレードの作品が揃っているので、コンクールだけでなく各種イベントの選曲にも使いやすいCDになっていると思いますよ!
演奏データ
演奏:大阪市音楽団
収録:2010年2月8-9日 河内長野市立文化会館ラブリーホール