♪詳細情報♪
▼楽器編成▼
Flutes
Piccolo
Oboes
English Horn in F
Bassoons
Contrabassoon
Clarinet in E♭
Clarinets in B♭1
Clarinets in B♭ 2
Clarinets in B♭ 3
Alto Clarinet in E♭
Bass Clarinet in B♭
Contrabass Clarinet in B♭
Alto Saxophone in E♭ 1
Alto Saxophone in E♭ 2
Tenor Saxophone in B♭
Baritone Saxophone in E♭
Piccolo
Oboes
English Horn in F
Bassoons
Contrabassoon
Clarinet in E♭
Clarinets in B♭1
Clarinets in B♭ 2
Clarinets in B♭ 3
Alto Clarinet in E♭
Bass Clarinet in B♭
Contrabass Clarinet in B♭
Alto Saxophone in E♭ 1
Alto Saxophone in E♭ 2
Tenor Saxophone in B♭
Baritone Saxophone in E♭
Horns in F 1,2
Horns in F 3,4
Piccolo Trumpet in B♭
(or Cornet in E♭)
Trumpet in B♭1
Trumpets in B♭ 2,3
Trombone 1,2
Bass Trombone
Euphoniums
Tubas
String Basses
Harp
Horns in F 3,4
Piccolo Trumpet in B♭
(or Cornet in E♭)
Trumpet in B♭1
Trumpets in B♭ 2,3
Trombone 1,2
Bass Trombone
Euphoniums
Tubas
String Basses
Harp
Timpani
Percussion 1
Percussion 1
Whip
2 Toms
Bass Drum
Rin (鈴)
Percussion 22 Toms
Bass Drum
Rin (鈴)
Rin (鈴)
2 Triangles
Wind Chime
Suspended Cymbal
Crash Cymbals
Percussion 32 Triangles
Wind Chime
Suspended Cymbal
Crash Cymbals
Tree Bells
2 Flexatones
Tam
Wind Chime
Percussion 42 Flexatones
Tam
Wind Chime
Antique Cymbal (Crotales)
Glockenspiel
Xylophone
Glass Harmonicas (2 or 3 players)
Percussion 5Glockenspiel
Xylophone
Glass Harmonicas (2 or 3 players)
Steel Pan
Vibraphone
Vibraphone
♪楽曲解説♪
1951年、第二次世界大戦を終結させるためにサンフランシスコ平和条約が結ばれた。敗戦した日本は、ともすると中国やソ連などに分割されるところにあった。それを救ったのが、スリランカ(当時のセイロン)のJ.R.ジャヤワルデネ元大統領(1906-1996、当時は財務大臣)だった。スリランカは、日本帝国陸軍によるセイロン島コロンボ空襲を受けていたにも関わらず、「セイロンに於ける我々は、幸い侵略を受けませんでした」と表現したうえで、我々はブッダの言葉を信じている、と、「怨みは怨みによって止まず、ただ怨まないことによってのみ止む」というブッダ自身の言葉を引用し、日本に対する賠償請求権を放棄する声明を出した。今の日本があるのは、そして日本が自由であるのは、ブッダの言葉によって救われたからだ。(日本人はこのことを肝銘すべきである。)
夥しい仏教の教典の中で、ブッダ自身が説いた言葉はほんの一部であり、ブッダが話していたパーリ語で残されている。
この言葉をもとにして作品を書いた。
しかし宗教曲を書いたのではない。
およそどんな宗教でも、すべての人間も、真に切望することは同じで、普遍的である。
そのはずなのだが、世の中に戦争は絶えない。さまざまな国や地域に不穏な動きがある。
生きとし生けるものすべて幸せでありますように。
そして次代によりよい世界がおとずれますように。
さて、曲はバリトンの「生きとし生けるものすべて幸せでありますように」の祈りから始まる。
間もなくソプラノが、怒りをあらわにする。バリトンは、「そのように怨んでいたら怨みは止まない」と諭す。緩やかな音楽となり「怨まないことで怨みは止む」と歌う。「これが永遠の真理」と唱えたところでソプラノがこれに同調する。
穏やかな音楽でソプラノが「生きとし生けるものすべて、怯えているものも、強がっているものも」と歌い出すと、バリトンが「見えるものも見えないものも」と引き継ぐ。「すべて幸せでありますように」と二重唱になる。ユニゾンで「良きかな」と三回唱和して消え入るように全曲の終止となる。
夥しい仏教の教典の中で、ブッダ自身が説いた言葉はほんの一部であり、ブッダが話していたパーリ語で残されている。
この言葉をもとにして作品を書いた。
しかし宗教曲を書いたのではない。
およそどんな宗教でも、すべての人間も、真に切望することは同じで、普遍的である。
そのはずなのだが、世の中に戦争は絶えない。さまざまな国や地域に不穏な動きがある。
生きとし生けるものすべて幸せでありますように。
そして次代によりよい世界がおとずれますように。
さて、曲はバリトンの「生きとし生けるものすべて幸せでありますように」の祈りから始まる。
間もなくソプラノが、怒りをあらわにする。バリトンは、「そのように怨んでいたら怨みは止まない」と諭す。緩やかな音楽となり「怨まないことで怨みは止む」と歌う。「これが永遠の真理」と唱えたところでソプラノがこれに同調する。
穏やかな音楽でソプラノが「生きとし生けるものすべて、怯えているものも、強がっているものも」と歌い出すと、バリトンが「見えるものも見えないものも」と引き継ぐ。「すべて幸せでありますように」と二重唱になる。ユニゾンで「良きかな」と三回唱和して消え入るように全曲の終止となる。
(伊藤康英)