[スコア]
♪詳細情報♪
演奏時間:9分30秒 (約)
グレード:3
主なソロパート: Fl. / S.Sax. (or Ob.) / Euph. (or Bsn.)
Trp.最高音:1st:G / 2nd:G / 3rd:G
最少演奏人数:33名
編成:吹奏楽(中編成)
販売形態:販売楽譜(スコア+パート譜)
▼楽器編成▼
Flute 1 , 2
Oboe (opt.)
Bassoon (opt.)
Clarinet in E♭
Clarinets in B♭1 , 2 (div.) , 3
Bass Clarinet in B♭
Soprano Saxophone in B♭
Alto Saxophones in E♭1 , 2
Tenor Saxophone in B♭
Baritone Saxophone in B♭
Trumpets in B♭1 , 2 , 3
(Cornets, if available)
Trombones 1 , 2 , 3
Euphoniums (div.)
Tubas (div.)
String Bass
Narrator (opt.)
Percussion 1
Low Tom / Triangle
Tambourine
Suspended Cymbal
Triangle
Vibraphone / Chimes
♪楽曲解説♪
ビゼー(Georges Bizet, 1838-1875)は、ドーデ(Alphonse Daudet, 1840-1897)の戯曲「アルルの女」の劇付随音楽として、3幕からなる合唱付のオーケストラ曲を作曲した。ここには、たとえばオペラ「カルメン」の中の「運命の女」を思わせる動機も頻出し、それがドラマとしての効果を挙げており、大変に興味深い。
さてビゼーは、そこから数曲を選び出し演奏会用組曲を作った。しかし今知られている第2組曲のほうは、ビゼー自身によるものではなく、ビゼーの死後、弟子のギロー(Ernest Guiraud, 1837-1892)が編んだものだ。第2組曲中、よく知られた「メヌエット」は「アルルの女」からの音楽ではなく、ビゼーのオペラ「美しきパースの娘」からの音楽である。
この「アルルの女」、とくに第2組曲をもとに編曲を作ってほしいと、富山県高岡市立志貴野中学校吹奏楽部より依頼された。せっかくならば元々の劇音楽版を参照しつつ、オーケストラからの単純な編曲ではない、吹奏楽ならではの音楽を作ろうと考えた。「メヌエット」は「アルルの女」由来ではないため省いた。そこで、組曲とはかなりイメージが異なるものが出来上がった。
2009年初演。当初の依頼では、オーボエ、バスーン、コントラバスがなかったため、これらのパートは無くても演奏可能。工夫により小編成でも演奏可能となる。そしてこれらの楽器と他のソロ楽器(ソプラノ・サクソフォーンやユーフォニアム)などと重なっている場合は、どちらかが演奏すれば良い。バンドの実情に合わせてください。
エンディングは選べるようになっている。バンドに合わせて、またコンサートでのプログラム構成に合わせて演奏してほしい。なお、スコア上段にナレーションが書かれている。これを朗読することによって、朗読と吹奏楽のための作品として演奏することができる。