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ルイ・クープランのシャコンヌの旋律を一部引用したチェンバロ独奏のための《古典組曲》

チェンバロソロ:ルイ・クープラン氏を模した古典組曲/伊藤康英【ソロ販売楽譜】

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在庫あり
商品コード
NAE-PR516
メーカー
イトーミュージック
¥2,420(税込)
税抜 ¥2,200
数量
-+
♪詳細情報♪
作曲:伊藤康英(Yasuhide Ito)
演奏時間:7:00(約)
編成:ソロ
▼楽器編成▼
Harpsichord
♪楽曲解説♪

ルイ・クープランを知ったのはもうだいぶ昔、東京藝大でソルフェージュの授業をしていたときのこと。学生が持っていた楽譜に目を留めたのがきっかけだった。全音符ばかり書かれ髭のようなスラーが縦横無尽に走っている「non mesure」なる楽譜は、音価が定まっていないらしい。面白いなあと、ふと、今のジャズの即興演奏などにも通じるところがあるのではと思い、古きを尋ねて新しきものを見出せそうだとこの作曲家を調べ始めた。そして30年ほど前、ユーフォニアムのために《古典組曲》を作曲した際に、その中の一つの楽章にこの書き方を応用してみた。

 チェンバロというのは、弦を引っ掻くときのちょっとした抵抗感が妙に心地良い。そして、鍵盤から手を離すときの戻る音がこれまた快感。と思いきや、これはあまり音を立てぬほうが宜しいとはこのたび初めて知った。いずれにせよ、鍵盤を押すごとにガチャガチャと音がするのは実に愉快だ。 こういったアイディアのもと、この曲を書き下ろした。

 そして曲の最後には、ルイ・クープランの中からお気に入りのシャコンヌのメロディを少々引用。組曲(suite)とは名付けたが、古典組曲のような多楽章の舞曲集ではなく、上記のアイディアがセット(一組=suite)になったもの、と少々捻ってみた。

 さて、私は今、大学で教えたり、吹奏楽作品を書いたり、オペラなどの声楽曲を書いたりという日々で、チェンバロの世界は縁遠い。それが、東京藝大の作曲科の同級生である桒形亜樹子さんから委嘱をいただいたとは、とても良い機会に恵まれた。少しでもチェンバロの魅力を引き出すことができただろうか。

(伊藤康英)

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