幼人（ようじん） 大行進／槇 尭史【吹奏楽販売楽譜】

第3回日本管打・吹奏楽学会作曲賞　受賞作品

日本管打・吹奏楽学会は、スクールバンドのためのレパートリー開発と普及を目的として毎年作曲賞を制定しています。 この曲は、2011年に行われた第３回日本管打・吹奏楽学会作曲賞の受賞作品です。 作曲者・槇 尭史(1991- )は、大学に在籍しながら作曲活動を行っている新進気鋭の作曲家で、独学ながらも吹奏楽だけでなく、 現代音楽や映画の音楽の制作など幅広く携わっています。

この《幼人大行進》は同賞本選会にて、埼玉県立松伏高等学校吹奏楽部(指揮：佐藤正人)によって初演されました。 タイトルの「幼人」とは「幼い人＝子ども」を指す作者による造語で「大人(おとな)」との対比、或いは同一性を表現したテンポの速いサーカスマーチの楽曲です。

全編を通じて主旋律や対旋律が全パートに移行し、様々なアーティキュレーションや跳躍が散りばめられていながら 音域的には、各楽器の無理のない配慮が施されています。 多くの小物打楽器を用いた工夫も加わり、子供が元気に遊びまわるような楽しさと、その無邪気さに憧れる大人の哀愁さを兼ね揃えた作品です。

(2012年12月　ブレーンミュージック)