♪詳細情報♪
人気女流作家ジュリー・ジルーの最新の交響曲!自然を題材にした壮大な作品です!
1st Flute (div.)
2nd Flute (div.)
1st Oboe
2nd Oboe
1st Bassoon
2nd Bassoon
Contrabassoon
1st Clarinet in B♭(div.)
2nd Clarinet in B♭(div.)
3rd Clarinet in B♭(div.)
Bass Clarinet in B♭(div.)
Contrabass Clarinet in B♭
1st Alto Saxophone in E♭
2nd Alto Saxophone in E♭
Tenor Saxophone in B♭
Baritone Saxophone in E♭
2nd Trumpet in B♭
3rd Trumpet in B♭
1st & 2nd Horn in F
3rd & 4th Horn in F
1st Trombone
2nd Trombone
3rd Trombone
Bass Trombone
Euphonium (div.)
Tuba
String Bass
Piano
1st Percussion
Marimba
Crotale
Glockenspiel
Tam-tam
Marimba
Chime
Finger Cymbal
Vibraphone
Chime
Triangle
Snare Drum
♪楽曲解説♪
交響曲第5番「エレメンツ」は、音楽で3つの要素、太陽、雨、風を表現しようという私の挑戦です。それぞれの楽章を聞いた後、太陽、雨、風が彼らの体に触れたかのように「感じる」ように、聴衆を音楽で写実的に描かれた環境に、文字通り浸すことが私の目標でした。私は音楽を使って、日の出を表現し、聴衆を強い日差しで日焼けさせ、それから雨でびしょぬれにして癒し、ついには風の力と刺激で椅子に押さえつけたかったのです。それぞれの楽章は単独でも演奏可能です。全楽章を演奏する場合でも、それぞれの楽章間での拍手は大歓迎です。
「太陽」「雨」両楽章からいくつかのモチーフが最終楽章「風」で再登場します。「風」の中では熱風や雨を吹く風が描かれています。また、スコアには音符で面白い図形が描かれています。「風」のスコアのその2ページを是非見てください。これこそ私がやりたかったことです。これは私の吹奏楽作品の中で最も技術と使用楽器の両方が要求の高いものにもなっています。
楽器編成は、コントラファゴットに加えて、Bbコントラバスクラリネット又はEbコントラアルトクラリネットを使うように書かれています。また、プロレベルのピアニストも必要です。これらの楽器はオプションではなく、全て絶対に必要なものです。
2楽章の冒頭は雨への試みです。文字通り。個々の雨粒を表現したリズムも音程もばらばらに演奏している木管群と少ない旋律打楽器が登場します。ソロの楽器がこの不揃いな雨の中に入ってきて、37小節目を過ぎるとバンド全体が入ってきます。38小節目では、雨粒はもはやランダムではなくなり、それぞれの和音の一部を担っています。冒頭全体としては、光とランダムな雨を表現しています。中間部は、2本のファゴット、1本のコントラファゴット、そしてピアノが主役となります。これは、雨と共に訪れる憂愁を表しています。その後、場面はこの楽章のメインテーマで表現される巨大な土砂降りとなります。それは強くて溢れるほどですが、時々、土砂降りの眺めることと地面や手に降り注ぐ個々の雨粒をじっと見つめることのコントラストを表現している1小節は、音量と人数の両方がかなり減ります。中間部のメインテーマは「キラキラ輝く」魔法のピアノと旋律打楽器によって締めくくられます。これは、命の水の奇跡は地球上の生きとし生けるもの全てに与えられ、水なしでは生き残れなかったことを表現しています。このセクションはメインテーマの再現部となり、徐々に軽く、眠気を誘うような霧雨となり、楽章が終わります。
※「ランダムな」雨粒は、単に「ランダムに演奏する」という指示によって、偶然に任せるのではなく、「粒」の分配を確実にするために楽譜上に記載されています。(J.ジルー)