ソレムニティ／アレクサンドル・カーリン【吹奏楽輸入楽譜】

作曲：アレクサンドル・カーリン(Alexandre Carlin)
演奏時間：5:20（約）
グレード：3
編成：吹奏楽

Piccolo (optional)
Flute 1
Flute 2
Oboe
Bassoon
Eb Clarinet (optional)
Bb Clarinet 1
Bb Clarinet 2
Bb Clarinet 3
Eb Alto Clarinet (optional)
Bb Bass Clarinet
Eb Alto Saxophone 1
Eb Alto Saxophone 2
Bb Tenor Saxophone
Eb Baritone Saxophone

Bb Trumpet 1
Bb Trumpet 2
Bb Trumpet 3
F Horn 1
F Horn 2
F Horn 3
Trombone 1
Trombone 2
Trombone 3
Euphonium B.C.
Bass
String Bass

Timpani
[Mallet Percussion] Glockenspiel, Xylophone
[Percussion 1] Snare Drum, Bass Drum
[Percussion 2] Cymbals, Tambourine, Triangle, Wood Blocks, Wind Chimes

『Solemnity（ソレムニティ）』は、作曲者がシカゴで開催された「ミッドウエスト・クリニック（Midwest Clinic）」から戻った際の体験をもとに書かれた作品です。
このイベントで彼は数多くの吹奏楽団の演奏を聴き、多くの同業の作曲家たちと出会い、大きな刺激を受けました。その感動を形にするために、彼はファンファーレ風の作品を書くことを決意しました。そして、それがこの楽曲へと結実します。
冒頭では、そのタイトルが示すとおり、荘厳で厳粛な雰囲気を持つファンファーレが鳴り響きます。特に金管楽器の力強い演奏が印象的で、このセクションで重要な役割を果たします。
やがて、同じリズムモチーフを使いながらも、テンポが速まり、エネルギーに満ちた新しいテーマへと移行します。この部分では高音の木管楽器が活躍し、徐々に他の楽器群へと音楽が広がっていきます。
中間部では一転してテンポが落ち着き、オーボエによる哀愁を帯びた旋律が主役となります。このメランコリックなテーマは、やがてアンサンブル全体に受け継がれ、バンド全体で静かに響き合います。
続くフーガ風のパートでは、対位法的な構造によって緊張感が高まり、音楽が再び活気を取り戻していきます。そして終盤では、冒頭で登場したエネルギッシュなテーマが再現され、最終的には華やかで輝かしいコーダ（結末）へと導かれていきます。
この作品は、作曲者のインスピレーションの源である「ミッドウエスト・クリニック」の熱気や出会いの喜び、そしてそれらが生んだ音楽への敬意を、吹奏楽という形式で見事に表現した一曲です。