作曲：ゴードン・ジェイコブ(Gordon Jacob)
グレード：上級
編成：テューバ＆ピアノ
楽曲構成：全6曲
1. Hungarian
2. In Folk-song Style
3. Marching Tune
4. Minuet
5. Restful Prelude
6. Scottish

Tuba, Piano

《6つの小品（チューバのための）》は、1977年の終わりから1978年初めにかけて、当時15歳だった才能ある学生エマ・パーキンソンの依頼により作曲されました。
彼女は、楽器を始めてから1年足らずで優秀な成績でグレード5に合格したのに、その後に演奏するに値する楽曲がほとんどないことに不満を抱いていました。それはもっともな訴えでした。
作曲者ゴードン・ジェイコブは、1895年にロンドン南部アッパー・ノーウッドで10人兄弟の末っ子、7人目の息子として生まれました。彼は音楽教育に力を入れていたダリッジ・カレッジで学び、そこで初めてオーケストラ作品を作曲しています。
第一次世界大戦中にはアラス近郊でドイツ軍の捕虜となり、収容所内で小さなオーケストラを組織し、全レパートリーを自ら編曲または作曲して提供しました。
このような実践的な音楽への姿勢は、ジェイコブの作風に一貫して見られる特徴であり、彼の作品は常に「演奏しやすい」音楽となっています。
戦後、ジャーナリズムの道を断念し、王立音楽大学に入学。作曲をスタンフォードに師事しました。