作曲：カミーユ・サン＝サーンス(Camille Saint-Saens)
編曲：ドミニク・ラーマー(Dominik Rahmer)
グレード：上級
編成：トロンボーン＆ピアノ

Trombone, Piano

カミーユ・サン＝サーンスは、木管楽器の室内楽作品が少ない中で、そのレパートリーを広げようと常に努力していました。その姿勢は、彼の晩年に書かれた3つのソナタ（オーボエ、クラリネット、ファゴットのための作品 HN 964, 965, 966）にもよく表れています。
1915年に作曲された《カヴァティーナ》では、トロンボーンがソロ楽器として美しく活躍します。
この作品では、トロンボーンの抒情的でロマンティックな一面が表現されています。《カヴァティーナ》は演奏効果が高く、今では上級者向けトロンボーン独奏曲の中でも重要な作品のひとつとされています。
今回の原典版（Urtext版）は、パリに残された自筆譜を初めて反映したものです。