ラスベガスを喰い尽くすゴジラ／エリック・ウィテカー【吹奏楽輸入楽譜】

作曲者：エリック・ウィテカー(Eric Whitacre)
演奏時間：13:00
グレード：5
編成：吹奏楽

Piccolo
Flute 1
Flute 2
Oboe 1
Oboe 2
Bassoon 1
Bassoon 2
Bb Clarinet 1
Bb Clarinet 2
Bb Clarinet 3
Bb Bass Clarinet 1
Bb Bass Clarinet 2
Eb Alto Saxophone 1
Eb Alto Saxophone 2
Bb Tenor Saxophone
Eb Baritone Saxophone
Bb Trumpet 1
Bb Trumpet 2
Bb Trumpet 3
F Horn 1
F Horn 2
F Horn 3
F Horn 4
Trombone 1
Trombone 2
Bass Trombone
Euphonium
Tuba 1
Tuba 2
Piano
Mallet Percussion
Percussion 1
Percussion 2
Percussion 3
Percussion 4

《Godzilla Eats Las Vegas!（ラスベガスを喰い尽くすゴジラ！）》は、作曲家がネバダ大学ラスベガス校（UNLV）で学士号を取得するまでの7年間の集大成として、卒業時に依頼されて書いた作品です。依頼主は指揮者トム・レスリーで、「せっかくだから何かとんでもないものを作ろう」と考えた作曲者は、完全にバカバカしくて大げさなエンターテイメント作品を作り上げました。
この曲では、演奏者が悲鳴を上げたり、エルヴィス・プレスリー風の衣装を着たり、マンボやラウンジ音楽など約30種類ものスタイルを切り替えて演奏したりと、通常の吹奏楽作品では考えられないような演出が満載です。
作曲者はこの作品の大半をジュリアード音楽院での1年目に書き上げ、朝からアニマルクラッカー（動物型ビスケット）を食べながら、机の上でゴジラの脚本を演じていたと語っています。
元の脚本には若い科学者と恋人のサブストーリーや長大なエルヴィス賛歌もありましたが、完成に近づくにつれて「さすがにやりすぎだ」と感じ、最終的には削除されました。
この作品が世界中の真面目なコンサートホールで演奏されていること自体が、「人生で一番面白いこと」だと作曲者は語り、アメリカ海兵隊軍楽隊が連邦議会議事堂の階段で演奏したり、スコットランド国立吹奏楽団がキルト姿で演奏したり、日本の観客が困惑する映像が残っていたりと、演奏されるたびにカオスと笑いが巻き起こる、まさに伝説的な作品です。
演奏者には、ショーガールの衣装、エルヴィスの衣装、演技、小道具、映像、照明など、なんでもありで笑いを取ることが推奨されており、まさに「吹奏楽の枠を超えたショー」のような存在と言えるでしょう。