作曲：カール・ライネッケ(Carl Reinecke)
編曲：ジョセ・シンス(Jose Schyns)
演奏時間：22:00（約）
グレード：5
編成：吹奏楽
楽曲構成：全3楽章
1. Allegro molto moderato (8:20)
2. Lento e mesto (4:30)
3. Moderato-In tempo animato-Tempo I-Piu mosso-Piu lento maestoso (7:10)

Solo Flute

Flute 1
Flute 2
Oboe 1
Oboe 2 (ad lib.)
Bassoon 1
Bassoon 2 (ad lib.)
Solo A Clarinet 1/2
Bb Clarinet 1
Bb Clarinet 2
Bb Clarinet 3
Bb Bass Clarinet
Eb Alto Saxophone
Bb Tenor Saxophone
Eb Baritone Saxophone

Bb Trumpet 1
Bb Trumpet 2
F Horn 1
F Horn 2
F Horn 3
Trombone 1
Trombone 2
Euphonium
Basees
String Bass

Timpani
Triangle

カール・ライネッケは、フランツ・リストやクララ・シューマンに称賛された名ピアニストであり、教育者でもありました。現在では、彼のピアノ作品やフルート・ソナタ、そしてこのニ長調のフルート協奏曲によって知られています。この協奏曲は、ロマン派時代のフルート協奏曲として、今日も演奏され続けているほぼ唯一の作品です。
この協奏曲が作曲されたのは1908年ですが、「ロマン派」と見なされていること自体が、ライネッケの音楽の特徴をよく表しています。というのも、彼の作風は当時としてはすでに古風で、フェリックス・メンデルスゾーンやローベルト・シューマンといった19世紀初期の作曲家のスタイルに深く根ざしていたからです。
しかしライネッケは、旋律と和声の微妙な感覚を持った優れた作曲家でもありました。このフルート協奏曲では、彼の最も良い面がよく表れており、伝統的な様式にポスト・ロマン派や新たに台頭してきた近代音楽の要素も巧みに織り交ぜられています。