美しいものは儚い、というフロストの詩を引用した、憂いのこもったコラール。
♪詳細情報♪
▼楽器編成▼
2nd Flute
Oboe
Bassoon
1st Clarinet in B♭
2nd Clarinet in B♭
3rd Clarinet in B♭
Bass Clarinet in B♭
1st Alto Saxophone in E♭
2nd Alto Saxophone in E♭
Tenor Saxophone in B♭
Baritone Saxophone in E♭
2nd Trumpet in B♭
3rd Trumpet in B♭
1st Horn in F
2nd Horn in F
3rd Horn in F
4th Horn in F
1st Trombone
2nd Trombone
3rd Trombone
1st Euphonium
2nd Euphonium
Tuba
String Bass (opt.)
Harp
Timpani
Glockenspiel
Vibraphone (opt.)
Suspended Cymbal
Bass Drum
♪楽曲解説♪
Nature’s first green is gold,
Her hardest hue to hold.
Her early leaf’s a flower;
But only so an hour.
Then leaf subsides to leaf.
So Eden sank to grief,
So dawn goes down to day.
Nothing gold can stay.
-Robert Frost
自然の最初の緑は金、
最もとどめ難いその色合い。
芽吹く若葉は花、
それも束の間。
やがて葉は枯葉となる。
エデンは悲しみに沈み、
暁は昼へと沈む。
輝きは永遠には続かない
ロバート・フロスト
「輝きは永遠には続かない - 幸福な罪」はケヴィン・セダトール氏のミシガン州立大学での10年の教員生活を祝うサプライズとして委嘱されたものです。ジャマル・ダンカンとアルマンド・ホールの2人を筆頭に10年にわたって彼が指揮した学生たちが集まり、2015年ナッシュビルにて開催された全米大学指導者協会コンベンションにて私に委嘱の話を持ってきました。この特別なプロジェクトを断ることなんてできないし、むしろ私が適任だとすぐに気付きました。私の妻、ヴェレナはケヴィンがミシガン州立大学で指導した最初の生徒のうち一人だったのです。
曲は、シンプルで美しく、馴染みやすいものということで意図的にコラールにしました。ロバート・フロストの詩の見せ掛けの単純さ、特に暁から昼への逆説的な落日、失うことによってより良い幸福が訪れ、それはむしろ必然であるという「felix culpa (lucky fall)- 幸福な罪」のコンセプトを体現しているところが、この曲と一重なるように思います