楽曲詳細情報
- 作曲
- 田村修平(Shuhei Tamura)
- 演奏時間
- 4:40(約)
- グレード
- 3.5
- 編成
- フレキシブルアンサンブル
- Part 1
- Flute
- Part 2
- Flute
- Oboe
- Clarinet in E♭
- Clarinet in B♭
- Part 3
- Oboe
- Clarinet in B♭
- Soprano Saxophone in B♭
- Part 4
- Clarinet in B♭
- Alto Saxophone in E♭
- Trumpet in B♭
- Part 5
- Clarinet in B♭
- Alto Saxophone in E♭
- Tenor Saxophone in B♭
- Trumpet in B♭
- Horn in F
- Part 6
- Bassoon
- Clarinet in B♭
- Tenor Saxophone in B♭
- Euphonium
- Part 7
- Bassoon
- Bass Clarinet in B♭
- Baritone Saxophone in E♭
- Part 8 (option)
- Bassoon
- Baritone Saxophone in E♭
- Tuba
- String Bass
楽器編成
楽曲解説
2019年、広島県吹奏楽連盟創立60周年記念行事の一貫として同連盟より委嘱を受け、作曲しました。その委嘱内容は「七~八重奏のフレキシブル編成で、小さなバンドでも演奏できる」という条件でしたので、初めからある程度多様な楽器編成で演奏ができるよう想定しつつ創作しました。
「ノヴェレッテ」(独:novellette、英仏:novelette)とは「短編小説」の意味で、R.シューマンが音楽へ導入したことに始まり、その後プーランクやシベリウスなど多くの作曲家によって性格的小品の一種として曲題に用いられてきました。この作品は具体的な主人公や背景を意識した上で作曲したわけではありませんが、次々と導入される各パッセージや変化する曲中の表情、ストーリー性から、まさに「小説」という言葉のニュアンスに相応しい内容となっていることでしょう。演奏者の方々に音楽の組み立てや色付けなどの表現をおまかせしたく、言葉による表情記号指示もあえて控えめにしていますが、テンポ表記については(あくまで目安として)各所に細かく書かせて頂きました。ぜひ「アゴーギク」を自由に加えて、音楽の伸び縮みや間が生み出す緊張感など演奏の工夫を通し、各々の「小説」として深い表現を目指していただけましたら幸いです。
<注釈:演奏に際して>
曲中に数箇所、影譜(オプション譜・豆音符)の部分を作ってありますが、各団体の編成のバランスや個人の楽器技術に応じ、選択して頂いて構いません。47~51小節目はPart4ではなく、Part1によるソロでもかまいません。Part7の楽譜でOct上の音符が影譜で示してある箇所は、「Part8を編成に含む場合、オプション側(上声部)を演奏すること」を推奨します。
(田村 修平)