日本の民謡を素材とし、西洋の管楽器で「和」の音空間を創り出す可能性を示した作品。
楽曲詳細情報
- 作曲
- 櫛田胅之扶 (Tetsunosuke Kushida)
- 演奏時間
- 5分00秒
- グレード
- 3
- 編成
- フレキシブル5パート+打楽器
- 販売形態
- 販売楽譜(スコア+パート譜)
- Part 1
- Flute
- Clarinet in E♭
- Clarinet in B♭
- Soprano Saxophone in B♭
- Trumpet in B♭
- Part 2
- Oboe
- Clarinet in B♭
- Alto Saxophone in E♭
- Trumpet in B♭
- Part 3
- Clarinet in B♭
- Alto Saxophone in E♭
- Tenor Saxophone in B♭
- Horn in F
- Part 4
- Clarinet in B♭
- Tenor Saxophone in B♭
- Horn in F
- Trombone
- Euphonium
- Part 5
- Bassoon
- Bass Clarinet in B♭
- Baritone Saxophone in E♭
- Tuba
- String Bass
- 1st Percussion(opt.)
- Timpani
- Maracas
- Suzu
- 2st Percussion(opt.)
- Glockenspiel
- Xylophone
- 3rd Percussion(opt.)
- Snare Drum
- Suspended Cymbal
- Bass Drum
- Suzu
- Tam-tam
楽器編成
楽曲解説
「東北地方の民謡によるコラージュ」
1981年度全日本吹奏楽コンクール課題曲B
2018年9月22日 東京ELEMENTSにより改訂版初演
1981年度日本吹奏楽コンクールの課題曲として、委嘱を受け作曲した曲を、フレキシブル5重奏+打楽器に編曲したものです。日本の伝統的音楽・邦楽を基調にした《 和 》の追求の中で、民謡を素材とした曲です。西洋の管楽器で《 和 》の音空間を創り出す可能性を示した曲でもあります。
基本的に、J-ペンタトニック ( 第1種・民謡音階 ) で作曲していますから、フレキシブル編成にした場合の自由さは、独創性を生み出すことが可能です。楽器の音域により声部の上下交換なども、民謡らしくアドリブ的な対応ができ、違和はありません。
曲の内容構成は、原曲をそのまま引き継いでいます。前半は「南部牛追い唄」を中心にしたゆったりした自然の姿を、後半は「津軽じょんがら節」「庄内おばこ」「南部上がり甚句」を素材にした踊りの様子です。
前半は、accel, rit, を大胆に表現して、ファンタジックな歌の世界を創造します。後半の踊りは、ディヴェルティメント的な颯爽とした切れ味か必要です。打楽器が加わることは、必要十分な条件と云えます。締め太鼓+和太鼓 ( 櫓太鼓 ) の使用は、一層盛り上がります。
練習番号L ・コーダ からの2重奏は、指定された Partに拘らず、センスの良いプレイヤーに委ねることが、完成度を高めます。
(櫛田胅之扶)