楽曲詳細情報
- 作曲
- 田村修平(Shuhei Tamura)
- 演奏時間
- 4分40秒 (約)
- グレード
- 4
- 編成
- フレキシブル8パート
- 販売形態
- 販売譜(スコア+パート譜)
- Part 1
- Flute (doub. Piccolo)
- Part2
- Flute
- Part3
- Oboe
- Clarinet in B♭
- Soprano Saxophone in B♭
- Part 4
- English Horn in F
- Clarinet in B♭
- Soprano Saxophone in B♭
- Alto Saxophone in E♭
- Part 5
- Clarinet in B♭
- Alto Saxophone in E♭
- Part 6
- Horn in F
- Alto Saxophone in E♭
- Tenor Saxophone in B♭
- Euphonium
- Trombone
- Part 7
- Horn in F
- Alto Saxophone in E♭
- Tenor Saxophone in B♭
- Euphonium
- Trombone
- Part 8
- Bassoon
- Bass Clarinet in B♭
- Baritone Saxophone in E♭
楽器編成
楽曲解説
―「鬼姫」とはその字の示す通り、鬼の本性を持ち合わせた女性、あるいは女性の鬼そのものを指す。
中でも古くから有名なのが平家物語に登場する「橋姫伝説」であり、あまりに嫉妬に狂う余り、貴船大明神の進言を得て儀式を行い、自らの姿を鬼と変えて、多くの男女を殺めてしまった。これに似た様々な言い伝えは日本各地にあり、「丑の刻参り」も橋姫が行った呪いの儀式が元になっていると伝えられている。
しかしながら、鬼でありつつも異性に対する感情は、人間と全く同じ様に純粋な恋愛感情から起こる嫉妬であり、その点をみれば人間からかけ離れた存在として単に切り捨てることができるわけではない。人は誰しも闇の感情を持っており、また、外見と秘められた感情は相反することがある。
鬼として生きる道を選び、人を殺める運命から逃れることができなかった「鬼姫」。しかしながらその内面に秘められた純粋な感情を感じたとき、私はそこに、一瞬美しい幻影を見た気がした。
2013年、玉川学園中学部の土屋和彦先生より委嘱を受けて作曲し、同校8名(Fl.(Picc.)畑澤絵美理、Fl.田村萌那、Ob.細野杏吏、E.Hr.平山結佳理、Cl.金谷瑞希、Hr.中村友香、Hr.安部誼美、Bn.平山采佳)のメンバーにより初演され、TAMAアンサンブルフェスタ2013にて金賞及び優秀賞、第16回日本ジュニア管打楽器コンクールアンサンブル部門本選考会(木管の部)にて銀賞(第2位)を受賞しました。
Flute (doub. Piccolo)/Flute/Oboe/English Horn in F/Clarinet in B♭/2 Horns in F/Bassoon で作曲したものを出版にあたりフレキシブル編成に改編しました。
(田村修平)