注目の若手作曲家《冷水乃栄流(ひやみずのえる)》によるフルート四重奏作品!尺八五重奏のために書かれ、「鳥が群れを成し、翔び立つ」という情景を表現した意欲作のフルート編曲版。

※こちらは尺八五重奏版の音源になります。フルート四重奏版とは内容・演奏尺が異なります。
楽曲詳細情報
- 作曲
- 冷水乃栄流(Noel Hiyamizu)
- 演奏時間
- 5:00
- グレード
- 5
- 編成
- フルート4重奏
楽器編成
- 1st Flute
- 2nd Flute
- 3rd Flute
- 4th Flute
楽曲解説
『飛翔する記憶 ― In Flight, In Mind』
飛翔する記憶、舞い上がる鳥、遠き夢の哀しみ──。
本作は2021年、尺八奏者・長谷川将山氏の委嘱により尺八五重奏として書き下ろされ、2025年にフルート四重奏版へと編曲されました。
作曲の動機となったのは、「鳥が群れを成し、翔び立つ」という情景です。個々の鳥の動きは単純でも、群れ全体としては多彩な軌跡を描き、ときに突如パターンを変化させます。合奏を形作る各楽器が有機的に絡み合い、全体としてさまざまなフォルムが立ち現れる──そのような音楽を目指しました。
曲は序奏と三つの部分から成ります。
- 序奏:
- 間(ま)と呼吸を味わう旋律。風が吹き込み、旅立ちを予感させる。
- 第1部:
- 軽やかな飛翔。滑らかさとリズムの対比の中で、群れは姿を変えつつ舞う。
- 第2部:
- 羽を休め、遠い故郷を想う静かな時間。
- 第3部:
- 再現部。終盤に向けて再び舞い上がり、より高く飛び立つ。
この音楽が私の手を離れ、まだ見ぬ空へ、まだ見ぬ地へ──自由に羽ばたいていくことを願っています。
(冷水乃栄流)