Wood Block
Xylophone
Xylophone
Xylophone
Wind Chime
Wind Chime
Bongo
Conga
Bass Drum
虹の創り出す色彩の階段を、色彩のファンタジーを感じ、音の彩を創りました。虹に出会った時の清々しい心、雨雲が一転した晴れやかな気持ち、その瞬間とも言える幸せなときを創りたいと思いました。七色に塗り分けられたプリズムの階段は、それぞれの色が混じり合うことなく、一色ひといろが七つのファンタジーを創り出しています。
打楽器のアンサンブルが創り出す無限ともいえる音色によって、虹色のファンタジーが表現できました。楽器の組み合わせ、テンポ・強弱・フレージングなど、全てにわたって色彩を意識しています。そこでは一つひとつの楽器が、一つひとつの色彩を遺憾なく発揮します。虹の架け橋から広がって行く色彩の空間、その中に生き生きとした自然が生まれます。音が創り出す色彩のドラマと深さを感じ、表現するステージを作ることができました。虹色は、赤・橙・黄・緑・青・紫・藍 の七色を想定しています。どの部分のどの楽器がどの色なのか、想像して演奏してください。
(櫛田胅之扶)
●演奏について
各楽器の音色については、最深の考慮をもって臨んでください。全体的には、同時進行・同時フレーズ・同時強弱で作曲されている部分でも、混ざり合った音色を創り出すのではなく、各楽器がその部分での音色を、個性として発揮してください。その部分で、いずれかの楽器が主軸になってしまわないようにしてください。
冒頭の Vibraphone と Glocken. は、切り離された音色が望まれます。Timpani は、重たくならないように。Tam-tam の存在は重要です。練習番号A (曲全体を通して)のSus.Cymb.は、放たれる光の色彩です。乾いた明るい音色を表現してください。Tom も全体を通して、高めのピッチに設定して、軽いマレットが良いように思います。同じフレーズが同じ強弱で動いても、そこには光の揺れがほしいです。B Lento の部分は、各楽器のフレーズにおいて、充分にアゴーギクを強め、ドラマティックに表現してください。
E Allegro では、各楽器が光を放つようにアッチェレランドしながら、半音階を上り詰めるといった演出も可能でしょう。F Lento の Sus.Cymb. は極めて色彩感に富んだ楽器・スティック・マレットの選択が必要となります。表現する色は、赤・青・紫 でしょうか。G ~H は虹の架け橋に踊る妖精の姿なき姿、創られたイメージです。指定のテンポより早くても問題ありません。H で旋律が入ってきても、先行の打楽器群は、伴奏に退いてしまわないようにしましょう。Bongo は、軽いマレットで、Conga は、手打ちが望ましいです。 K Adagio の鍵盤打楽器のアンサンブルは、各楽器の音色が、個性を持った色彩感を発揮して、虹の階段を表現します。Wind Chime は、その名の通り通り抜ける風です。L は、消えてゆく虹です。最高に心を揺るがされます。
●収録メンバー
寺田由美パーカッション・アンサンブル「ドライヴ」
Perc.1 牧野 美沙
Perc.2 東 佳樹
Perc.3 吉田 開
Perc.4 畑中 暢行
Perc.5 寺田 由美
Perc.6 彌永 和沙
Perc.7 廣 政志
Perc.8 土屋 吉弘