♪詳細情報♪
▼楽器編成▼
1st Clarinet in B♭
2nd Clarinet in B♭
3rd Clarinet in B♭
Bass Clarinet in B♭
2nd Clarinet in B♭
3rd Clarinet in B♭
Bass Clarinet in B♭
♪楽曲解説♪
はじめに、静謐な音楽を書きたいと思い、筆をとりました。そして、個々の生命体が独立した自律性を保ちながらも互いに連関し、呼吸を重ね合わせ、クラリネットの特性を活かした複層的で夢想的な響きを織りなす、そのような音楽を目指しました。
それぞれ固有のペンタトニック(五音音階)が与えられ、静寂の中から内発的にうたを奏で始める4本のクラリネットは、自らが生み出す薄明の響きの中で互いの旋法や動きに影響を受け合いながら、次第に熱量を上げて次の変化を起こそうとします。遂にバスクラリネットが自身のペンタトニックから半音ずれ始めたことがトリガーとなり、音楽の分子活動量は活発化していき、響きの多彩化の為に採用した重音やビスビリャンド(異なる運指で同一の音をトリルのように反復する奏法)も交えながら沸点に達します。その後、互いに化学変化を起こしDNAを分かち合った4本は、共通のロクリア旋法を獲得し、再び静寂の世界へ帰っていきます。結局は、静謐な美の表現のために、対極的な沸点も描く必要があったと考えています。
「リベルテ・クラリネット・カルテットの4人なら、何を書いても大丈夫!」と、好き放題書かせていただきました。この場をお借りして4人の先輩方に厚く御礼を申し上げます。
※5分以内に収める場合のカットエディションについて
以下の箇所を演奏することを推奨
冒頭から19小節目まで(19小節目のCl.2はカット)
EからF直前(79小節目)まで
F3小節目(82小節目)からI直前(105小節目)まで
125小節目から最後まで
それぞれ固有のペンタトニック(五音音階)が与えられ、静寂の中から内発的にうたを奏で始める4本のクラリネットは、自らが生み出す薄明の響きの中で互いの旋法や動きに影響を受け合いながら、次第に熱量を上げて次の変化を起こそうとします。遂にバスクラリネットが自身のペンタトニックから半音ずれ始めたことがトリガーとなり、音楽の分子活動量は活発化していき、響きの多彩化の為に採用した重音やビスビリャンド(異なる運指で同一の音をトリルのように反復する奏法)も交えながら沸点に達します。その後、互いに化学変化を起こしDNAを分かち合った4本は、共通のロクリア旋法を獲得し、再び静寂の世界へ帰っていきます。結局は、静謐な美の表現のために、対極的な沸点も描く必要があったと考えています。
「リベルテ・クラリネット・カルテットの4人なら、何を書いても大丈夫!」と、好き放題書かせていただきました。この場をお借りして4人の先輩方に厚く御礼を申し上げます。
※5分以内に収める場合のカットエディションについて
以下の箇所を演奏することを推奨
冒頭から19小節目まで(19小節目のCl.2はカット)
EからF直前(79小節目)まで
F3小節目(82小節目)からI直前(105小節目)まで
125小節目から最後まで
(朴 守賢)