金管4重奏：金管四重奏のための4つの小品／野呂 望【アンサンブル販売楽譜】

　 昭和音楽大学ホルンアンサンブルの委嘱により、2017年8月にホルン四重奏として作曲。その後、2020年3月に金管四重奏版を制作。全4楽章からなり、それぞれ性格は異なっていながらも、全てを通してバランスがとれるように作られている。

Ⅰ.プレリュード
変ホ長調、8分の12拍子。堂々としたファンファーレ。金管楽器特有の力強さを感じ取ることができる。

Ⅱ.即興曲
へ短調、4分の3拍子。半音階の伴奏の上で奏される悲しげな旋律Aと、動きのある叙情的な旋律Bの繰り返しからなる。

Ⅲ.タンゴ
ニ短調、4分の4拍子。洒落た雰囲気の小さなタンゴ。色彩豊かに発展し頂点を迎えようとするが、一瞬の衝撃の後、静かに終息する。

Ⅳ.フィナーレ
変ホ長調、8分の6拍子。木管楽器のような素早い指さばきと正確なコントロールが要求される、難易度の高い1曲。軽やかに主題を奏したのち、一気にラストへと駆け上がる。

（野呂　望）