♪詳細情報♪
▼楽器編成▼
Flute (doub.Piccolo)
Oboe
Clarinet in B♭
Oboe
Clarinet in B♭
♪楽曲解説♪
2019年、北アルプス吹奏楽団(富山県)より委嘱を受けて書き下ろしました。同団体の3名(Fl./Picc.松瀬博子、Ob.浅岡克則、Cl.浜藤砂和)により第54回富山県アンサンブルコンテストにて初演、金賞(代表)を受賞し、第43回北陸アンサンブルコンテストにて演奏されました。
曲題のフモレスケ(Humoreske)は、ユーモアを意味するドイツ語“Humor”が語源となっています。ユーモアという言葉から想像される「滑稽」や「冗談」というニュアンスよりも「気分的」や「気まぐれ」といった意味合いが強く、奇想曲的な性質を持った作品となっています。
冒頭の序奏に続いて各部自由に展開していきますが、それらは終始一貫したモチーフに基づいており、古典的な作品にみられるような構造の一体感を演出しつつ、バリエーション豊かな楽想によって奏者の演奏表現や解釈の幅広さを活かすことができる作品となっています。また、各楽器の音色を生かしつつ立体的に構築することで、高い演奏効果をもたらしています。さらに、独特な楽器編成から生まれる新鮮な響きや軽妙感も大きな特徴で、長い時間をかけて取り組んでいただいても充分楽しめる作品になっていると感じています。
コンテストでの演奏はもちろん、コンサートレパートリーとしても気軽に用いていただけると幸いです。
(田村修平)