♪詳細情報♪
楽器編成
1st Flute
2nd Flute
3rd Flute
2nd Flute
3rd Flute
♪楽曲解説♪
翔英学園米子北高等学校吹奏楽部の委嘱により、2018年8月に作曲、同年12月に初演されました。
ファンタジア(ファンタジー・幻想曲)というのは、自由な構造による器楽曲で、作曲者や作品毎に、その構造や趣も様々です。今作も作曲者の自由な発想で生まれたものですが、その自由な音楽の躍動性や情感に作品性や説得力を持たせる意味もあり、ソナタ形式を採用しました。
4分の3拍子で「con brio」の性格を持つ第1主題と、8分の6拍子で「leggiero」の性格を持つ第2主題は、異なる表情を持ちながらも、同じAllegroの音楽の中で、音程やリズム等の構成要素に於いて相関関係にあります。Vivaceの展開部では両者が水平的垂直的に混じり合い、より一層立体的で多様な音楽の構築を目指します。また、Poco tempo rubatoの部分は「capriccioso」と記されているように、幾分自由で即興的なブリッジとなっています。
今回は、音響効果的な特殊奏法は要所のみの登場で最小限に抑え、主題や楽想が形式美を生かしつつ、躍動的に展開していくように心がけました。
(朴 守賢)