♪詳細情報♪
▼楽器編成▼
1st Percussion
Suspended Cymbal
Marimba
2nd PercussionMarimba
Bass Drum
Tam-tam
Vibraphone
Glockenspiel
Bongos
2 Congas
Tam-tam
Vibraphone
Glockenspiel
Bongos
2 Congas
3rd Percussion
Xylophone
Glockenspiel ※
2 Wood Blocks
Sandpaper Blocks
4th PercussionGlockenspiel ※
2 Wood Blocks
Sandpaper Blocks
Snare Drum
Triangle
Wind Chime
4 Toms
2 Suspended Cymbals
Hi-hat Cymbal
Tam-tam
Triangle
Wind Chime
4 Toms
2 Suspended Cymbals
Hi-hat Cymbal
Tam-tam
5th Percussion
Timpani
Egg Shaker
Bass Drum
Flexatone(Opt.)
Claves
Tubular Bells
Tam-tam
※印の楽器は他のパートと共用Egg Shaker
Bass Drum
Flexatone(Opt.)
Claves
Tubular Bells
Tam-tam
♪楽曲解説♪
寺田由美パーカッションアンサンブル「ドライヴ」の委嘱を受けて書き下ろした、5人の打楽器奏者のための作品です。
空の色彩は日々変化し、全く同じ空模様というものは存在しません。あらためて「女心(男心)と秋の空」と昔の人は巧く例えたものだなぁと感心しますが、季節に関わらず移り変わり続けるその様は、日々変化する私たちの心そのものの描写であるように思えると共に、心象風景の素材としては欠かせぬものではないでしょうか。
果たして、題名として取り上げた「黒い空」は、単なる時間帯としての夜ではなく、私自身の作曲時に於ける心象風景から切り取ったものでありましたが、これは決して私特有の風光というわけでは無いと思います。誰しも毎日の歩みの中で、闇の感情や悲しみ、憂いを抱くことがあると思いますが、そんな時は立ち止まって空を見上げ、移り変わりに身を委ねることで、いつしか訪れるであろう遷移に対して期待を持ち、再び歩き始めるのです。そう、黒い空は決して全ての感情の終焉や闇ではなく、その先の光芒を期待する心に浮かび上がる情景なのです。
この作品に於いては、一定のリズムや変化だけではなく、各打楽器に於ける音色や残響、楽譜に描かれない間や空間に於ける色彩の変化をイメージしながら作曲を行いました。アンサンブルの中に飛び交うリズムの噛み合いや間合いを楽しむと共に、空間の音楽としてこの作品を感じ演奏して頂けるのであれば、作曲者としてこれ以上に幸いなことはありません。
(田村修平)