金管8重奏：天狗舞／福田洋介【アンサンブル楽譜】

山伏の服装、赤い顔、高い鼻、高下駄を履き、翼を持ち、空をとぶ。よく知られている天狗の姿はこんな感じです。時期や風俗によって天狗に対する見方はまったく異なります。魔物、悪巧みをするもの、山の神、輝く鳥…

今作品では天狗を「不思議な力の持ち主」として捉えています。力強く飛び立ち予測できない身のこなし、そして神がかりのような現象を巻き起こすのです。

ホルンのグリッサンドは山伏の持つ法螺貝であったり、突然の転調やダイナミクスの変化は一種の「驚き」だったりします。全体的に非常に高い演奏テクニックを要求しています。果敢な演奏、そして音楽の変化の面白味を演出したダイナミックな演奏を期待しています。

2010年、福島県立磐城高等学校吹奏楽部委嘱作品。

・Trumpetの"Harman Mute"はステムを抜いて演奏してください 
・Hornのゲシュトップは、ミュートを使用しても手で行なっても構いません。

(福田洋介)