フルート4重奏：旅立つ小鳥 Op.125／酒井 格【アンサンブル楽譜】

小さな勇気を振り絞って、初めて大空に飛び立とうとする小鳥たち。一体どんなことを考えているのでしょう？生まれてから今日までは親鳥が餌を与えてくれました。天敵が現れたら守ってくれました。でも明日からは餌は自分で見つけなければなりません。天敵が現れても守ってくれるものもいません。上手に飛ぶことができないかもしれません。どうしよう？飛び立つのは明日にしようかな？もう飛ばずにずっとここにいようかな？

でも、小鳥は空に飛び立ちます。そこにはどんな世界が待ち受けていたのでしょう？小鳥たちはどんな景色を目にするのでしょう？大空を自由に飛び回りさえずる小鳥たちへの憧れは、ずっと私の心の中で輝きを失うことが無いでしょう。

【演奏上の注意など】 
●部分的に転調して臨時記号が多い箇所があります。特にＣ付近は重嬰記号が多いですが、落ち着いて譜読みしてください。 
●スラーとスタッカートなどのアーティキュレーション、そして強弱をはっきり吹き分けられるよう練習してください。 
●特に１番パートは装飾音符が多いですが、フェルマータの長さと共に音楽的に自然な歌になるよう研究してください。

(酒井格)