マリンバ4重奏：foot・prints（フットプリンツ）／西邑由記子【アンサンブル楽譜】

この曲は1997年に同志社女子大学打楽器アンサンブルによって委嘱され、バスマリンバを含む4台のマリンバ、4人の演奏者のために作曲しました。

各パートの演奏者がすべてソリストであるというコンセプトで、全編にわたって各パートが入れ替わり立ち替わり重要な箇所を受け持っていきます。自分が今どの位置にいるのか、どのパートを、どのフレーズを浮き立たせるのか、考え相談しながら弾くと楽しいと思います。意見のぶつかり合いも楽しいものです。

タイトルの「フットプリンツ」は直訳すると「足跡」。マリンバのマレットが木の鍵盤に落とす音が足跡のように感じられました。足跡を思い浮かべて音楽すると、なんだか4人がダンスしているように感じませんか？1楽章も2楽章も楽しい曲です。心軽やかに、しかしクールな面持ちでかっこよく演奏していただけると作曲者としてとても嬉しいです。

第1パートは最低音Aまでのマリンバ、第2、第3パートは最低音Cまでのマリンバを使用し、第4パートは出来ればバスマリンバを使用し低音の響きに広がりを持たせると良いと思います。

ステージでの楽器設置は、向かって左から順に第１パート、２，３，一番右が第４パートというふうに並べても良いですし、第３と第４パートを入れ替えて一番右に第３パートを設置しても良い効果が得られると思います。

（西邑由記子）