♪詳細情報♪
楽器編成
1st Euphonium
2nd Euphonium
1st Tuba
2nd Tuba
2nd Euphonium
1st Tuba
2nd Tuba
♪楽曲解説♪
1988年、作曲者大学4年の時の作品。
不慮の事故のために16歳で亡くなった藤森成彦君(作曲者の母校である都立石神井高校の後輩)の追悼のために書かれたこの曲は、キャトルセルパン(Euph. 牛渡克之・金田耕一、Tuba 望月寛隆・山岸明彦)の委嘱により作曲され同年5月30日に初演されました。後にロジャー・ボボ氏の演奏会にゲスト出演した折りにも同じメンバーにて演奏されています。
突然断ち切られた命への哀悼の歌ではなく、永遠に存在し続けるであろう(彼の)魂へ捧げる浄化の歌として書かれています。安らかに天に昇る魂への祈り、という内容に、バリテューバの倍音をたっぷり含んだ「ひびき」は、この上なくマッチした編成だと感じます。沈黙と「ひびき」を同等に感じることで、目に見えない魂への賛歌を歌い上げたいという思いを込めました。
(鈴木英史)