♪詳細情報♪
演奏時間:3分50秒(約)
グレード:3
Mari.音域:4 oct.
Timp.台数:4台
編成:打楽器3重奏
販売形態:販売譜(スコア+パート譜)
【2nd Percussion】Snare Drum / Suspended Cymbal / 2Tom-toms / Triangle / Vib.
【3rd Percussion】Timpani / Suspended Cymbal
♪楽曲解説♪
『エオリアン・トリオ』は、大阪府立牧野高等学校吹奏楽部の生徒から「卒業演奏会で披露するための三重奏曲を書いてほしい」と電子メールで要望され、2002年春に作曲された。
タイトルはエオリア旋法(自然短音階)による3重奏曲という意味。急-緩-急の3部形式で書かれ、快活なマーチに始まり、中間部に美しい旋律をマリンバが歌い上げ、再びマーチで締めくくられる。金田氏の他のアンサンブル曲と同様に、一般的な打楽器が効果的に用いられた歌心あふれる作品となっており、初心者も演奏に参加できるよう教育的配慮がなされている。
●演奏のポイント
原則として、前列に鍵盤楽器を、他は後列に配置するとよい。Perc.1はシロフォンに始まり、38小節でグロッケンシュピール、46小節でマリンバに移動し、マレットも急いで持ちかえる。そのため、各楽器とマレット台の位置や向きを工夫する必要がある。47小節と51小節の8分音符はトレモロでもよい。
Perc.2は中間部でヴィブラフォンを担当し、79小節でトライアングル、82小節でスネアドラムに素早く移る。その際、トライアングルのビーターはポケットから出し入れするか、ビーターの代わりにドラムスティックを使ってもよい。または、トライアングルをもう1つ用意しておき、Perc.2の代わりにPerc.3が演奏するという方法もある。
Perc.2はドラムセットを用いてもよく、その場合、シンバルの強打にバスドラムを加えてもよい。ただし、バランスに気をつけるとともに、多用しすぎないこと。
●附記
従来、金田真一氏の打楽器アンサンブル曲は、自家製の楽譜が全国の希望者に提供されてきました。演奏した方々の感想や要望を取り入れて曲は少しずつ改訂され、提供された時期によってやや異なる楽譜もあります。また、金田氏が亡くなった後のパソコンからはさらに改訂中のデータも見つかりました。このたびの出版にあたっては、生前の金田氏と交流のあった村上泰裕がスコアやパート譜等のあらゆる資料を厳密に比較検討し、責任校訂を行いました。