金管7重奏：金管七重奏のための“ティー・タイム”／髙橋伸哉【アンサンブル楽譜】

この作品は「急ー緩ー急」の３つの部分で構成され、軽快でリズミカルな「急」の部分と、情感豊かな「緩」の部分とが、美しい色彩感と鮮やかなコントラストを描き出しています。約４分という演奏時間の中にも、各パートの「見せ場」や「聞かせどころ」を随所に盛り込み、演奏者・聴き手の双方が金管アンサンブルの楽しさを満喫できる作品となるよう心がけました。曲名の「ティー・タイム」には、「ティー・タイムのひとときに気軽に楽しめる曲を」という想いを込めました。

演奏にあたっては「急」の部分の細かなリズムを軽快に、そして歯切れ良く演奏してください。決して重くベタついたり、テンポに追いたてられて転んだりすることのないように注意してください。さらに強弱の変化を有効に利用して、楽しさや明るさを演出してみると良いでしょう。また中間部に挿入された２ヶ所の「急」の部分（86～87小節目と89～90小節目）は、短い中にも前半部の「回想」を十分に表現してください。

（髙橋伸哉）