クラシック名作
♪詳細情報♪
▼楽器編成▼
Soprano Saxophone
Piano
Piano
♪楽曲解説♪
曲はショパンが1847年に作曲したピアノ独奏のためのワルツで、生前に出版された最後の作品の一つです。タイトルはワルツですが主題にマズルカが採用されるなどショパンの作曲技術が存分に詰まった1曲となっています。
ショパンのワルツは実際の舞踊曲とは違い演奏のみが目的で作られています。シューマンは「もしワルツに合わせて踊るのであればその相手は貴婦人でなければならない」と言ったそうです。
この作品もそういった傾向で、『華麗なる大円舞曲』や『華麗なる円舞曲』とは対照の作品となっています。ショパンの作品の中では比較的演奏が易しいことから演奏する人も多い曲です。
原調は嬰ハ短調ですが、サックスでもやりやすい半音下のハ短調にしています。速度記号のTempo giustoは「正確な速さで」という意味です。4分の3拍子で変則的なロンド形式または複合三部形式となっています。
冒頭は伴奏はワルツのリズム、メロディーがマズルカを奏でています。ピウ・モッソで円を描くような音形が現れます。中間部は長調で穏やかな半音階が特徴的です。
(高橋宏樹)