クラシック名作
♪詳細情報♪
▼楽器編成▼
Alto Saxophone
Piano
Piano
♪楽曲解説♪
バラードとは中世ヨーロッパで盛んに作られた詩の形式のひとつです。英雄の物語、神話、恋愛などが語られていました。
この1番はショパンが26歳のときの1836年に作曲されました。詩の形式のバラードから着想を得て作ったと言われています。ショパンは生涯で4曲のバラードを作曲しています。第2番は1836年に、第3番は1841年に、第4番は1842年にそれぞれ作曲されています。
曲は映画「戦場のピアニスト」やフィギュアスケートで浅田真央選手や羽生結弦選手用いた事でも有名です。
ショパンの4曲のバラードはその後大きな影響を与え、バラードが音楽の1ジャンルとして確立することになりました。
曲は序奏からはじまり、静かな第一主題と、様々な顔を見せる第二主題が物語の軸になっています。
そして意図的な不協和音がこの曲には多く登場します。優美さといった印象のあるショパンですが人間の持つ生々しい感情表現として用いられたのが不協和音です。そんな美しさと不協和音のグラデーションを楽しみながら演奏すると良いでしょう。
(高橋宏樹)