楽曲詳細情報
- 作曲
- 久石 譲(Joe Hisaishi)
- 編曲
- 森田一浩(Kazuhiro Morita)
- 演奏時間
- 9分20秒 (約)
- グレード
- 3.5
- 収録曲目
- 『アシタカせっ記』~『TA・TA・RI・GAMI』~『アシタカとサン』
- 主なソロパート
- Picc. / Fl.
- Trp.最高音
- 1st:A / 2nd:G / 3rd:D
- 編成
- 吹奏楽
- 販売形態
- 販売譜(スコア+パート譜)
楽器編成
- Piccolo
- 1st & 2nd Flutes
- 1st & 2nd Oboes
- 1st & 2nd Bassoons
- E♭Clarinet
- 1st B♭Clarinet (div.)
- 2nd B♭Clarinet
- 3rd B♭Clarinet
- Bass Clarinet
- Contra-alto Clarinet
- 1st & 2nd Alto Saxophones
- Tenor Saxophone
- Baritone Saxophone
- 1st Trumpet
- 2nd & 3rd Trumpets
- 1st & 2nd Horns in F
- 3rd & 4th Horns in F
- 1st & 2nd Trombones
- Bass Trombone
- Euphonium (div.)
- Tuba (div.)
- String Bass
- Harp
- Timpani
- Percussion
- Taiko-Drums
- Bass Drum
- Crash Cymbals
- Suspended Cymbal
- Tam-tam
- Triangle
- Chan-chiki (チャンチキ)
- Glockenspiel
- Vibraphone
楽曲解説
久石譲氏の書くメロディーが私は大好きです。彼が宮崎駿監督と組んだアニメ映画音楽をこれまでにも、吹奏楽に編曲しましたが、美しく感動的なメロディーが損なわれないようにと、いつもそのことばかり考えていました。
1998年の初秋、静岡県の高等学校で吹奏楽を指導している先生が訪ねて来て、編曲をしてほしい曲があるのですが、と言いながら「もののけ姫」の資料を差し出したのが、私が久石作品との出会いでした。映画「もののけ姫」の公開は前年の夏で、かなり評判になったのは知っていましたが、音楽を聴くのは初めて。サウンドトラックとは別に、新たにチェコ・フィルハーモニー管弦楽団によって録音されたというCDは演奏も素晴らしく、その先生と同様、私もこの音楽の魅力にすぐさま取りつかれてしまったのです。チェコ・フィルの演奏を参考に、全曲の中から「アシタカせっ記」「TA・TA・RI・GAMI」「もののけ姫」の3曲を交響組曲として編曲した楽譜は、その後ブレーン株式会社のレンタル・コレクションに加わり、多くのバンドに演奏して頂けるようになりました。
この新しいセレクション版は、交響組曲を演奏してくださった埼玉県立伊奈学園中学校・総合高等学校吹奏楽部の宇畑知樹先生が、16分の演奏時間をなんとか短縮してコンクールに使えないだろうか、と考えたのがきっかけとなり、既存作とは異なる構成によって新たに書き下ろしたものです。「もののけ姫」を「アシタカとサン」に差し換えただけでなく、コンクール・ピーズとして成立するよう、起承転結のはっきりしたスタイルにまとめ、交響組曲版を編曲した際に聴き落としていた裏のフレーズなどを補い、オーケストレーションも多少グレード・アップしました。なお、第3クラリネットは初級奏者を想定したパートで、レジスター・キイを使用しない音域で書かれていますが、欠けてもよいパートというわけではありません。少ない人数でも構いませんので、割愛せずに演奏してください。
(森田一浩)