![合唱のイントロダクション(ジュニア・小学生編)/山下祐加(みなづきみのり)【合唱教則楽譜】](http://d2jg6xka73f2z9.cloudfront.net/img/goods/S/CHMS-G007.jpg)
詳細情報
伊東恵司 著
作曲:山下祐加
作詞:みなづきみのり
はじめに より
― 小学生時代における「歌唱」は、まさに人間教育の基礎とも言えるものだと思います。 このジャンルは非常に難しく、つい、前に立つ教員のパーソナリティで対応してしまいやすい領域だとも思うのですが、 敢えてこのジャンルでのテキストというものを考えてみました。
「どのように合唱を教えるのか」ということをも課題とし、児童の歌声の特性を考慮しながら、 「歌がいろいろなシーンで、柔軟に扱われるように」と考えて作ったソングブックです。
コンビを組んだ山下祐加先生には私の考え方を伝え、意図を理解していただくとともに、 視座と狙いを持ったチャーミングな楽曲を作っていただきました。
子どもが元気に歌っている姿そのものが、平和や夢のある社会を実現するための近道とも考えております。 そのことを学校現場の先生方とともに考えていく契機になればと思いますー
目次
- □ はじめに
- □ 導入:「わらべうた・あそびうたについて考える」
- □ 歌のイントロダクションで留意すべきこと
- □ 合唱活動において留意すべきこと
- ■ 低学年用の遊び歌
- 「いろんな顔があるんだね」 まずはリラックス(顔ほぐし)
- 「かたかたたたこ」 まずはリラックス(体ほぐし)
- 「あいうえおたいそう」 まずはリラックス(体ほぐし)
- 「リンリンリン」 リズム、音を感じよう
- 「あめあめ」 身体の動き、しぐさ
- 「ふらいぱん」 ひっくり返りあそび
- 「まわれまわれ」 回りあそび
- 「まわろまわろ」 回りあそび
- 「列車よ走れ」 練り歩きあそび
- 「誰ですか?」 声当てあそび
- 「赤い花、青い花」 まりつきあそび
- 「ながなわ温泉」 長縄跳び、ゴムとび
- 「今日は今日はで」 挨拶あそび、パートナーチェンジ
- 「おべんと箱を開けました」 数字あそび
- 「こめつき」 手あそび
- 「はるかぜ、あきかぜ」 手あそび、ボディパーカッション
- 「ドレミ遊び」 音あそび
- 「お花をつみに」 じゃんけんあそび
- 「大風小風」 振り返りあそび
- 「美術館の石像は」 振り返りあそび
- 「かえろかえろ」
- □ ウォーミングアップ
- □ コラム:「歌声について」
- ■ 合唱の基礎(エチュード)
- 「だれでしょう」 カノン
- 「かげ」 カノン
- 「うみとそら」 デュエット
- 「あさひるよる」 ハーモニー/3重唱
- 「ふるさと」 主旋律とオブリガード
- 「きらきらぼし」 パートナーソングを楽しもう
- □ コラム:「想像力を具体的に」
- □ 合唱の授業について
- ■ 学校行事の歌
- 「はじまりのうた」 授業や練習の最初に
- 「おわりのうた」 授業や練習の最後に
- 「新入生をむかえるうた」 新入生を明るく迎えよう
- 「そうじのうた」 掃除をたのしく
- 「いただきますのうた」 食事のまえに
- 「えんそくのうた」 マーチのリズムを感じながら
- 「あめだったね」 雨天順延も楽しく
- 「うんどうかいのうた」 表現に疾走感、躍動感を
- 「しゅくだいのうた」 長調と短調の響きの違いを味わおう
- 「僕らの歌声ははるかに広がる」 仕上げの1曲。1年生から6年生まで一緒に
- □ おわりに
参考演奏
プロフィール
作曲:山下祐加(やました ゆか)
東京藝術大学音楽学部作曲科を経て、同大学大学院音楽研究科作曲専攻修了。
作曲を尾高惇忠、日野原秀彦の各氏に師事。
2014年、混声合唱組曲『ねむりのもりのはなし』で第25回朝日作曲賞を受賞。
2019年、第2回東京国際合唱コンクール(室内合唱部門)の課題曲『雪』を作曲。
2020年発売のCD『山田和樹 アンセム・プロジェクト 世界の国歌』において編曲を担当。
合唱曲、ピアノ曲、管楽器アンサンブル作品等が出版されている。
小学校校歌や大学の愛唱歌なども作曲。
著:伊東恵司(いとう けいし)
児童・混声・女声・男声…あらゆる形式・ジャンルの合唱指導を行う。宝塚国際室内合唱コンクールでは総合グランプリ、セキッツィ国際合唱コンクールでは総合2位とMouro Chiocci特別賞を受賞。世界合唱シンポジウムでは2度にわたり(ソウル、バルセロナ)特別招待演奏団体に選出される等、海外公演も多数。
現在は、全国各所で講習会講師や審査員を務めるだけでなく、イベントの主催や「小中高の音楽教師向け講習会」の企画等、合唱の広がりを目指した活動を行っている。
日本合唱指揮者協会理事、全日本合唱連盟子どもコーラス委員。「みなづきみのり」のペンネームで作詞活動を展開。