アメリカ、ヨーロッパ、アフリカと様々な国の音楽スタイルが楽しめる
後藤洋企画・監修 初級~中級の秀作を集めたロングセラーの大好評シリーズ!
このシリーズは、吹奏楽レパートリー研究の第一人者である後藤洋氏が監修する、
「グレード2から4の、中級程度のレベルで演奏できる作品」
「すぐれた内容を持ちながらあまり知られていない作品」
「日本の吹奏楽活動の現場で取り組むべき価値のある作品」
を収めたCD。
今回の選曲はこれまでのシリーズの中でも特にバラエティーに富んでおり、 タイトルの「ダブリン・ピクチャーズ」(アイルランド)をはじめ、アメリカ・エジプト・スペイン・ドイツ・日本といった様々な国の音楽スタイルの作品が収録されています。
昨今のスクール・バンドにとって大きな問題となっている、少子化に伴う吹奏楽部員不足を考慮し、今回はごく少人数のバンドや編成がアンバランスなバンドでも演奏できるフレキシブル編成の作品を2曲収録し、その特徴や効用について詳しく解説!
小編成対応曲もたっぷり詰まった、部室に必ず置いて欲しい1枚です。
演奏データ
指揮:東京音楽隊長 2等海佐 河邊一彦
演奏:海上自衛隊東京音楽隊
収録:2013年9月4-6日 海上自衛隊東京音楽隊 奏楽堂
★ 収録曲の楽譜はすべてお取り寄せ可能!
収録曲
[1] カーネギー・アンセム/ウィリアム・オーウェンス(2'17)
ファンファーレ風の作品で高校以上のバンドのコンサートのオープニングに最適。華やかな響きとわくわくするようなドライブ感覚は秀逸。
[2] スピリット・オブ・ザ・ウィンズ/ロバート W.スミス(5'31)※小編成
伸びやかで美しい旋律と軽快なリズム、すっきりしたサウンドが印象的な佳作。中級バンド、特に小編成の団体のコンクール、コンサートにおすすめ。
[3] プレリュードとパースィート/マイケル・スウィーニー(5'11)※小編成
チャンスの名作《呪文と踊り》の形式と作曲技法をもとに作曲。旋律や和声はすべてスウィーニーのオリジナルであり、技術的には《呪文と踊り》よりも平易。
[4] ダブリン・ピクチャーズ/マルク・ジャンブルクアン(7'24)
アイルランドの首都ダブリンの3つの情景を描いた作品。さまざまな楽器がテクニックを披露し、ケルト音楽の流れを汲んだ曲調は聴き手をエキサイトさせること必至!
[5] 太陽は巡る/ブライアン・バルメイジェス(5'58)※小編成
テーマは古代エジプトの太陽神ラー。
やさしい技術ながら非常に色彩豊かで強い印象をもたらし、すべての楽器の音色がバランスよく生かされている良作。
[6] イベリアン・エスカペイド/ロバート・シェルドン(5'36)
吹奏楽のオリジナルには珍しい速い3拍子の音楽。
各場面の鮮明なコントラストも手伝って新鮮な印象をもたらし、演奏効果はきわめて高い。
[7] 祝典への前奏曲/フィリップ・スパーク(5'20)
「スパーク節」炸裂!マエストーソの序奏と軽快なヴィヴァーチェの主部というきわめてシンプルな構成ながら、 巧妙な転調の連続と多様なオーケストレーションによって色彩が次々に変化し、 最後までわくわくさせられる。
[8] マザーマ -太平洋北西部の伝説-/ジェイ・チャッタウェイ(8'05)
マザーマ山に住んでいたとされる先住民族の伝説と儀式がテーマ。様々な楽器が用いられ、独特の音響とミステリアスな世界生み出している。音楽的にはきわめてシンプルで、技術的にもそれほど難しくはない
[9] 運命の騎士(フレキシブル編成版)/マイケル・スウィーニー(4'22)※小編成
急-緩-急の序曲スタイルで、中世の騎士物語のイメージをもとに書かれており、 力強い主部と実に優美な中間部との対照が効果的。
[11] フロム・クリスタルズ・アンド・イーグルス/トーマス・ドス(5'39)
祝祭的でしかも荘厳な曲想。和声や音色はワーグナーやリヒャルト・シュトラウスを連想させる、 いかにもドイツ=オーストリアの音楽という印象。