作曲：ゲオルク・フィリップ・テレマン(Georg Philipp Telemann)
編曲：ローランド・セントパリ(Roland Szentpali)
演奏時間：19:00（約）
グレード：上級
編成：無伴奏トランペット
楽曲構成：全3曲
Fantasia No. 7 (8:00)
Fantasia No. 8 (6:00)
Fantasia No. 9 (5:00)

Trumpet, Cornet or Flugelhorn

ゲオルク・フィリップ・テレマン（1681-1757）による無伴奏ヴァイオリンのための《12のファンタジア集》（TWV 40:14-25）は、1735年にハンブルクで初めて出版されました。この作品には、ソナタや協奏曲といったイタリア音楽の影響が明確に表れています。
ローランド・セントパリが選んだ第7番・第8番・第9番のファンタジアは、金管楽器への編曲に最も適しているとされており、それらは旋律と構成の面で自然に置き換えることができます。
一方で、他の9曲では二重止音（二つの音を同時に鳴らす技法）が多く使われており、これはドイツ系の無伴奏ヴァイオリン作品に見られる特徴です。このため、それらの編曲には技術的な工夫が必要となります。
セントパリによる選曲は、金管楽器で演奏する際の音楽的実現性を考慮したものであり、バロック音楽の新しい楽しみ方を提案する内容となっています。