原題: Three Sketches For Wind Ensemble / Luis Serrano Alarcon →3つの場面がイメージしやすい,コンクールの自由曲としても取り組みやすい作品。
Movements
I. Spiritoso
II. Lento e rubato
III. Con fuoco
I. Spiritoso
II. Lento e rubato
III. Con fuoco
♪詳細情報♪
作曲:ルイス・セラーノ・アラルコン(Luis Serrano Alarcón)
演奏時間:7分00秒(約)
グレード:4
主なソロパート:Fl. / Ob. / Bsn. / Trb. / S.D.
Trp.最高音:1st:A (opt. High C) / 2nd:F (opt. G) / 3rd:G
編成:吹奏楽
演奏時間:7分00秒(約)
グレード:4
主なソロパート:Fl. / Ob. / Bsn. / Trb. / S.D.
Trp.最高音:1st:A (opt. High C) / 2nd:F (opt. G) / 3rd:G
編成:吹奏楽
▼楽器編成▼
♪楽曲解説♪
インヴォカシオン等で話題のL.アラルコン作品。イメージしやすい3つの場面からなり、難易度も抑えられている。コンクール自由曲としても取り組みやすい作品。
吹奏楽のための3つのスケッチは、旋法的で短くも細心の注意を払って組み合わされた音色の幅を用いて簡潔な提示とシンプルな形の音楽的スピーチの構築を試みた作品です。
第1楽章、Spiritoso(スピリットーソ)は2つのスネアドラムとそれに続くティンパニによって導かれるエコー遊びから始まります。この導入の後、金管楽器によって第1主題が演奏され、テナーとアルトサックスによって演奏される模倣的なスタイルの第2主題が現れます。第1テーマは新しい形となって、曲に華麗なtuttiをもたらします。最後にスネアドラムによる冒頭のリズムが登場する短いコーダによって一旦スケッチが終わります。
Lento e rubato(レント・エ・ルバート)は簡潔な3部形式で書かれており、ソロの重要性が大変際立っています。ファゴットによる連符の上にオーボエが表情豊かな第1主題を奏し、中間部はソプラノサックスが中心となります。第1主題の再現部の後、オーボエとファゴットがドリア旋法でサックスセクションによる最後のイ長調の和音に向かっていくコーダでこのスケッチが終わります。
第3楽章、Con fuoco(コン・フーコ)も3部形式で書かれた舞曲です。半音によって引き起こされる不協和音を特徴とする力強い序奏の後、ピッコロによる第1テーマは打楽器のみの伴奏と共に現れます。 増2度の存在や使用されるテクスチャーなど、主題のモーダルな扱いが、紛れもないアラビア風の雰囲気を醸し出します。 中間部は最初のセクションとは明らかに対照的です。少し遅く、新しいテーマは、そのユーモラスなキャラクターを強調するテンポのちょっとした変動が特徴です。 アッチェレランドの後、最初のセクションの再現部と、最終的に輝かしいコーダで曲が終わります。