原題:Concerto For Bassoon, String Orchestra And Piano/Andre Jolivet

楽曲詳細情報
- 作曲
- アンドレ・ジョリヴェ(Andre Jolivet)
- 編成
- バスーン&ピアノ
楽器編成
Bassoon, Piano
楽曲解説
アンドレ・ジョリヴェ(1905-1974)は若い頃から作曲に強い関心を持ち、その情熱は生涯を通じて続きました。1966年から1970年まで、彼はパリ音楽院で作曲の教授を務め、多くの後進を育てました。
《バスーン協奏曲(Concerto for Bassoon)》は1954年に作曲され、現在でも高く評価されている作品のひとつです。
チェロ奏者でもあったジョリヴェは、あらゆる楽器のために作曲することを志しており、その結果、様々な分野に多くの作品を残しました。
彼の作風は「精神性」が特徴であり、日常と神秘、人間と宇宙のつながりを音楽で表現しようとする姿勢が見られます。
また、音響学や無調性(アトナリティ)への関心も強く、それがこのバスーン協奏曲にも色濃く表れています。
この作品は、拡張奏法(エクステンデッド・テクニック)を多用しており、高度な演奏技術が求められるため、上級者向けのレパートリーです。
しかし、その分、非常に独創的でスリリングな演奏体験を提供してくれる作品でもあります。バスーン奏者にとって、新しい挑戦と表現の可能性を与えてくれる貴重なレパートリーのひとつです。