作曲

野田 燎(Ryo Noda)

グレード

上級

編成

無伴奏アルト・サクソフォーン

Eb Alto Saxophone

日本生まれの作曲家・サクソフォン奏者、野田 燎(Ryo Noda、1948年生まれ）は、前衛的で革新的な作曲や演奏技法で高く評価されています。「インプロヴィゼーション1（Improvisation 1）」もその例外ではありません。
彼の作曲家としての業績は1973年にSACEM作曲賞を受賞したことで大きく認められ、翌年にはこの作品が発表されました。
この曲では、サクソフォンの拡張奏法（通常の演奏法を超える特殊技法）が最大限に活かされており、楽譜にはそのための用語集も付いています。ただし、テンポ、間（休符）、音の揺らし方（ピッチベンド）については演奏者の解釈に委ねられています。
「インプロヴィゼーション1」は、竹製の日本の笛・尺八の奏法に基づいており、尺八に特徴的な短音階（マイナーペンタトニック・スケール）を取り入れています。
上級者向けのレパートリーとして、サクソフォン奏者にとって非常に多彩で魅力的な作品となっています。