バスーン＆ピアノ：ファゴット協奏曲／アンリ・トマジ【ソロ輸入楽譜】

作曲

アンリ・トマジ(Henri Tomasi)

編成

バスーン＆ピアノ

収録曲

楽曲構成：全3曲
1. Andante et Allegro（アンダンテとアレグロ）
2. Serenade Nocturne（夜のセレナーデ）
3. Final-Saltarelle（終楽章・サルタレッロ）

Bassoon, Piano

フランスの作曲家・指揮者アンリ・トマジ（1901-1971）は、1957年に《ファゴット協奏曲（Concerto pour Basson）》を発表しました。この作品は、彼の他の管楽器作品と同様に、聴衆から高く評価されています。
トマジはマルセイユに生まれましたが、両親はコルシカ島のラ・カザンカ地方の出身でした。
幼い頃から音楽を学ぶよう両親に勧められた一方で、彼自身は船乗りになる夢を抱いており、夏になると祖母の暮らすコルシカを訪れ、そこで伝統的なコルシカ民謡を学びました。
この経験は彼の作風に深く影響を与え、多くの作品にその音楽的要素が反映されています。
1921年からパリ音楽院で学び、後に著名な作曲家・指揮者として活躍しました。

《ファゴット協奏曲》は3つの楽章から構成されています：
1.Andante et Allegro（アンダンテとアレグロ）
穏やかな導入から、力強く速いテンポへと展開されるドラマチックな第1楽章。
2.Serenade Nocturne（夜のセレナーデ）
静かで幻想的な雰囲気の中に、夢見るような旋律が美しく流れる第2楽章。
3.Final-Saltarelle（終楽章・サルタレッロ）
イタリアの舞曲「サルタレッロ」に基づく活気あふれる楽章で、技巧とエネルギーに満ちています。

この協奏曲は、特に上級レベルのファゴット奏者にふさわしい内容で、演奏技術と表現力の両面を要求されます。情熱的で多彩な音楽が詰まっており、ファゴットのレパートリーにおいて刺激的で魅力的な一曲となっています。