原題:Sarabande et Allegro pour clarinette et piano/Gabriel Grovlez
楽曲詳細情報
- 作曲
- ガブリエル・グロヴレーズ(Gabriel Grovlez)
- グレード
- 上級
- 編成
- クラリネット&ピアノ
楽器編成
Clarinet, Piano
楽曲解説
ガブリエル・グロヴレーズ(Gabriel Grovlez、1879-1944)は、パリ音楽院でガブリエル・フォーレに師事しました。彼の作品はオペラやバレエから独奏曲まで非常に幅広く、多才さを示しています。
その中でも《サラバンドとアレグロ(Sarabande and Allegro)》はクラリネットのレパートリーにおける絶妙な名作です。
グロヴレーズの多くの作品には新古典主義(ネオクラシカル)の特徴が見られ、この曲も例外ではありません。主旋律が際立つ同音型のテクスチャ、完全終止(パーフェクト・カデンツ)の頻出、近親調への転調といった要素が特徴です。
ハ短調の〈サラバンド〉は落ち着いた3拍子で書かれ、それに対して続く〈アレグロ〉はハ短調の平行調である変ホ長調で、速く生き生きとした雰囲気を作り出します。
これらの要素が組み合わさることで、演奏者にも聴衆にも楽しめる魅力的な作品となっています。