トランペット＆ピアノ：バディナージュ／ウジェーヌ・ボザ【ソロ輸入楽譜】

作曲：ウジェーヌ・ボザ(Eugene Bozza)
グレード：上級
編成：トランペット＆ピアノ

Trumpet（Bb or C）, Piano

ウジェーヌ・ボザ（Eugene Bozza, 1905-1991）作曲の《バディナージュ（Badinage）》は、タイトルの通り「冗談」「じゃれ合い」といった意味を持つ、軽妙でユーモアに富んだ作品です。
この曲はトランペットとピアノのために書かれており、中級から上級のトランペット奏者に向けたレパートリーとして人気があります。
作品の中では、トランペットの持つ表現力や技術を最大限に生かす工夫が随所に見られます。
たとえば、勢いのあるアルペジオのパッセージや、エネルギッシュなスタッカートによるピアノとの掛け合いが印象的で、まさに「掛け合いの冗談」のような軽快さがあります。
これにより、演奏者と聴衆の双方が楽しめる、活気に満ちたステージピースとなっています。
ボザは、フランスのニースに生まれ、パリ音楽院ではヴァイオリン、指揮、作曲でいずれも優秀な成績を収め、ローマ賞（グラン・プリ・ド・ローマ）も受賞しました。その多才さはこの《バディナージュ》にもよく表れており、楽器の特性を熟知した彼ならではの洒落たセンスと技巧的工夫が詰まっています。
この曲は、トランペットの演奏技術だけでなく、音楽的な遊び心や表現力も求められる作品です。リサイタルやコンクール、演奏会などで演奏すると、プログラムに彩りを加えてくれることでしょう。
《バディナージュ》は、ボザの作品の中でも特に親しまれている1曲であり、トランペット奏者ならぜひ取り組んでおきたいレパートリーの一つです。