英国王立北部音楽大学(RNCM)ウィンド・オーケストラの指揮者として知られ、
数多くの実績を残したティモシー・レイニッシュ。
2003年よりケンタッキー大学の客員教授として迎えられ、拠点をイギリスからアメリカに移しています。
これは2003年10月22日に行われたコンサートのライブ録音盤。
ナイジェル・クラークの「侍」やジュール・ストレンスの「ダンス・フュナンビュレスク」といった
良く知られた名曲のほか、
ヘスケス「ディアギレフ・ダンス」、マーシャル「ロム・アルメ」、
そしてトロンボーン奏者として世界中で活躍しているリンドベルイの「吹奏楽のための協奏曲」の
3曲の全米初演を収録。
■ティモシー・レイニッシュ(Timothy Reynish):
英国王立北部音楽大学ウィンド・オーケストラなどとともに、数々の最新吹奏楽曲を世に紹介してきた、吹奏楽界に多大な功績を残している指揮者。
ホルンをオーブリー・ブレインとフランク・プロビンに学び、レイモンド・レパードとデヴィッド・ウィルコックスの下で働きながらケンブリッジで音楽を学んだ。
70年代にはノーザン・シンフォニア(Northern Sinfonia)、サドラーズ・ウェルズ・オペラ(Sadler's Wells Opera)(現:イングリッシュ・ナショナル・オペラ)、バーミンガム市交響楽団(the City of Birmingham Symphony Orchestra)で首席奏者を務め、またバーミンガム市交響楽団のメンバーでバーミンガム・シンフォニエッタ(the Birmingham Sinfonietta)を設立し新曲発表のシリーズ演奏会を開催した。
指揮法をジョージ・ハースト、チャールズ・グローヴス、エイドリアン・ボールト、ディーン・ディクソン、フランコ・フェラーラに学んだ。ニューヨークのミトロプーロス国際指揮者コンクールの優勝者として、バーミンガム市響、ロイヤル・リヴァプール・フィル、ハレ、ロンドン響などイギリスの主要なオーケストラを指揮した。
1975年に、チャールズ・グローヴスに英国王立北部音楽大学の大学院指揮科の助手として招待され、その2年後にはフィリップ・ジョーンズの後任として管打楽器を受け持つ。
1982年にチャーチル大学の研修旅行奨学金を得て、これによりアメリカの吹奏楽レパートリーの研究が可能となった。
この20年、英国王立北部音楽大学のウィンド・オーケストラを世界屈指のバンドに発展させ、
数々の主要な演奏会を通じてリチャード・ロドニー・ベネットはじめ多くの作曲家の委嘱作品を世に広めている。
演奏データ
指揮:ティモシー・レイニッシュ(Timothy Reynish)
演奏:ケンタッキー大学ウィンド・アンサンブル(University of Kentucky Wind Ensemble)
発売:2004年