使用している音階は、いわゆる琉球音階だが、「天と海の出会い」というテーマを反映させた「広い音域に渡るモード」も部分的に使用している。

聴いている人には無意識のうちに桜の姿が感じられるはずだ。曲は「序破急｣の三部から成る。

曲は主に２つの動機を中心として構成されているが、それらは無調と調性の世界を行き来する。このことにより、２つの音空間の狭間、即ち中有の状景を描くことを試みた。

旧作「科戸の鵲巣｣の続編に当たる、聴きやすくも実験的な作品。

いわば、一つの大きな変容体。様々な表情を見せる《水》の行く末を楽しんで頂ければ幸いである。

コンセプトである「コンテンポラリー・ファンク｣を標榜した3つの楽章から成ります。

ゆっくりとしたテンポの歌うような楽想で始まる曲だが、後半は一転してドライブ感のある速い曲想となる。

山をを開拓し、木の上に家を造り、休みの日などその家で過ごす。そんあ自由で楽しい世界を描いた作品。

演奏することを通して心から湧き出る喜びを味わってもらい、心の癒しや生きる力を生み出していってほしいという願いから書かれた。

沸き立つ緑の音の波を表現。新進気鋭の作曲家の意欲作が初登場！

友人の思い出に捧げられたこの曲は、その友人の音楽性であった美しい響きと、衝動的な推進力とを併せ持った作品。

冒頭のリズムパターンと続いて現れる金管による旋律が疾走するように進むこの曲には「喜び、将来へ進んでいく精神｣という思いが極めてストレートに実際の音に表現されている。

ギリシャ神話より、前半は神話そのもの、後半はイカルスを人間の意思に見立て、永遠に進みゆく様を描く。

ギリシャ神話の「イカルスの飛翔｣を基に構成。前半部でイカルス神話そのもの、後半部では、イカルスを人間の意思に見立て、永遠に進みゆく様を描いている。

自然の力を讃えることで、佐世保の過去から未来に至る希望のオマージュを描こうと決意し作られた曲。

強風にもがく様や平和に歌い合う鳥の声の模倣（口笛で奏される）などを経て、希望に向かって進んで行くまでの心の動きが描かれています

「愛｣をテーマとした連作（1ライフ・ヴァリエーションズ―生命と愛の歌、2カントゥス・ソナーレ）の第3作目。

モンゴルの民謡オルティンドー(長い歌の意味)と西洋4声体音楽が曲の中で出会う作品。

この曲は厳選された要素の中から多様な精神を産むことを想定した、日本音楽と西洋音楽の関わりの考察である。

信長が初めて西洋音楽に触れたとされる「千々の悲しみ」をモチーフに、その人生を音楽的に表現。

奄美地方の歴史的な背景と「しまうた｣の素材と西洋音楽の語法の出会い、を中心に作られた。

センチメンタルな秋の空気を描いた作品です。中編成バンドの自由曲に。

細切れに分解された主題が少しずつ姿を現し、最後に完全な形で現れる瞬間は圧巻！

美しい響きの主題と、ファンファーレ風の主題が印象的な親しみやすい作品。