京都の年中行事「おけら火」「大文字の送り火」「鞍馬の火祭り」を描いた作品。

組曲の第2楽章のみを編曲、原曲の2台ピアノを1台の連弾で演奏できる。作曲者20代のみずみずしい感性と美しい色彩的な響きにピアノが彩を添え、多彩な音色が展開されます。

ル・シッドは11世紀スペインが舞台のオペラ。スペインの伝統音楽が取り入れられた第2幕第2場冒頭のバレエ音楽のうち、明るく華やかな最後の2曲をアレンジ。

マカーム音階に加え、現代的な音楽様式、また中東のリズムパターンを活かしたエネルギッシュな作品。

Fairytale=おとぎ話。パステルカラーのかわいらしい童謡の世界が目に浮かぶ♪

12音技法（ドデカフォニック）を用いて作曲。近代管弦楽作品を思わせるクラシカルな響きをベースに酒井氏のエッセンスが光る作品。

コンテンポラリー風の前半と、伝統音楽を用いた和風な後半で構成。打楽器は見せ場も多く、頻繁に持ち替えがあるが、管楽器は比較的演奏しやすい。

管楽器を打楽器に見立てたようなリズミカルなオーケストレーションの熱くドラマチックな音楽。

冒頭のメロディーが展開を繰り返し壮大なコラールへと変貌する。和声展開と転調の手腕が発揮された作品。

レスピーギの隠れた名曲！テーマと12のバリエーションからなる、25分にわたる作品。息の長い抒情的なテーマが、レスピーギらしい華麗な変奏によって姿を変えていく。第７変奏は各楽器のカデンツァとなっている。

2007年版の続きの場面の音楽から始まる。悲劇のクライマックスに向かう、重厚なオペラの世界を堪能できる。

能「桜川」の物語が題材。激しさだけでなく、桜のような儚さや切なさも感じられる。

感動的な旋律あり、迫力のサウンドありの変化に富んだ本作。ソロがなく金管の音域も配慮されている。

時代の息吹と未来への確かな夢や希望を描いておきたいと願い、作曲。コンサートのためのオープニング曲として仕立て上げてみました。

ファンファーレ・入場の音楽・コラールの部分に大きく分かれ、終結部で冒頭のファンファーレが形を変えて回想されています。架空の式典や祝祭の始まりをイメージした音楽です。

吹奏楽のための、祝福された未来へ向かう序曲。新しい門出を祝う祝典曲として書かれた。

今や全国大会常連曲。“祝典”の意図が感じられる冒頭のファンファーレが印象的。

可変編成により、必要最低限の人数より多ければどんな編成のバンドでもバランスの崩壊がなく曲の意図を表出できるようになっている。

日本の旋法を用い、ミニマルミュージックの要素を盛り込んだ。目指したのは「誤った京都観｣と「ださカッコよさ｣。

６回繰り返される主題。その上に雲とも言うべき音響層が被さっていくうちに、様々な断片が鳴らされる。だが、繰り返されるうちにやがて空は拓き、明るい響きへと徐々に変質していく。

使用している音階は、いわゆる琉球音階だが、「天と海の出会い」というテーマを反映させた「広い音域に渡るモード」も部分的に使用している。

聴いている人には無意識のうちに桜の姿が感じられるはずだ。曲は「序破急｣の三部から成る。

曲は主に２つの動機を中心として構成されているが、それらは無調と調性の世界を行き来する。このことにより、２つの音空間の狭間、即ち中有の状景を描くことを試みた。

旧作「科戸の鵲巣｣の続編に当たる、聴きやすくも実験的な作品。