ルーマニア民族舞曲 /バルトーク(戸田顕)【ブラスバンドライセンス楽譜】
- 在庫
- 在庫あり
- 商品コード
- YEAB-A01
- メーカー
- ブレーンミュージック / Brain Music
♪詳細情報♪
編曲:戸田顕(Akira Toda)
演奏時間:6分00秒(約)
グレード:--
主なソロパート:Sop.cor. /Solo Cor.
Trp.最高音:Sop.Cor.:High B♭ / SoloCor.:High B♭ / Rep.Cor.:D
編成:ブラス・バンド(金管バンド)
▼楽器編成▼
Solo Cor.
Rep. Cor.
Cor. 2&3
Fl. hrn.
Hrn. 1,2&3
Bar. 1&2
Trb. 1,2&3
Euph.
E♭Bass
B♭Bass
Perc.1
Sus. Cym.
Tamb.
Mari.
Tamb.
♪楽曲解説♪
ハンガリーを代表する作曲家、そして民族音楽研究家でもあったベーラ・バルトーク(1881‐1945)によって1915年にピアノ曲として作曲された「ルーマニア民族舞曲」は、当時ハンガリー王国の一部であったトランシルヴァニア(現ルーマニア領内)の民族舞曲を採取し題材にしたもので、1917年に小オーケストラ用に本人の手によって書き直されています。またルーマニアの友人であり最も民謡採集に協力した人物であるイオン・ブシツィアに献呈されています。
作品はバルトーク独特の和声が用いられ、単なる民謡素材の羅列に留まらず新たな生命が作品の中に息づいています。また楽譜上においては表記されていない民族音楽独特の表現が要求され、演奏においては特に注意しなくてはならない点であります。
現在、セーケイ・ゾルターンによるヴァイオリンとピアノによる編曲版(1926年)、アーサー・ウィルナーによる弦楽合奏版、管楽アンサンブル版などがあり、さらに吹奏楽編成(後藤洋 編)、サキソフォン6重奏(黒川圭一 編)などにも編曲され多くの人々に親しまれています。今回はブレーン・ミュージック社の委嘱によりブラス・バンド用に編曲したもので、新しい分野でのバルトーク独特の手法を楽しめる作品となっています。
作品は7つの舞曲の旋律を用いていますが6曲から構成されています。また、邦題は出版社によってまちまちですが、ブレーン・ミュージック社の表記に符合させてあります。
1. 棒踊り (Jocul cu bata) Molto moderato
タイトルからもお解りのとおり棒を用いて踊る作品で,バルトークは機能和声から離れた和音付けをし、同じメロディーが繰り返されても少しずつ和声を変化させているところが面白いと思います。その面白さが明確に出る様にバランスに注意して演奏して欲しいと思います。トランシルヴァニア山地の中央部、マロシュ・トルダ県で採譜された舞曲です。
2. 飾り帯の踊り (Braul) Allegro
テンポルバートが要求される作品で、そのコントロールが難しく、指揮者にとっても研究材料として良い作品だと思います。ルバートしながらもテンポの流れが自然に流れなければなりませんので、その点に注意する必要があるでしょう。トロンタール県エグレシュで採取された農民舞踏です。
3. 足踏み踊り (Pe loc) Moderato
エキゾチックな東方風の雰囲気を醸し出す作品で,足踏みをしながら踊る作品です。伴奏は旋律の動きをきちんと支え、旋律は民族色豊かに演奏して欲しいと思います。トロンタール県エグレシュで採取された舞曲です。
4. ホーンパイプの踊り (ブチュム人の踊り) (Buciumeana) Andante
ホーンパイプと言っても一種のアルペンホルンを表す「プチュム」というルーマニアの民族楽器で,形は色々ある様です。テンポはアンダンテですが、流れが滞ったりもたれたりしない様に注意しましょう。トルダ・アラニョシュ県ピストラで採取された舞曲です。
5. ルーマニアのポルカ (Poarga romaneasca) Allegro
踊りの事を良く考えたテンポ設定をしなくてはなりません。早過ぎても遅過ぎても踊れませんのでそのコントロールは指揮者にゆだねられます。ビハール県ベレーニェシュで採取されたポルカです。
6. 急速な踊り (Manuntelul) Allegro ~ Piu allegro
2つの舞曲を用いて構成されています。2曲の性格は異なるのでよく理解をしながら演奏して欲しいと思います。ビハール県ベレーニェシュとトルダ・アラニョシュ県ニャーグラで採取された舞曲です。