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♪詳細情報♪
演奏時間:9分40秒(約)
グレード:5
主なソロパート: Picc. / Ob. / Eng.hrn. / B♭Cl. / Trp. / Euph. / Tuba
Trp.最高音:1st:High Des / 2nd:G / 3rd:G
編成:吹奏楽
▼楽器編成▼
1st Flute
2nd Flute
1st Oboe
2nd Oboe (doub. English Horn)
1st Bassoon
2nd Bassoon
Clarinet in E♭
1st Clarinet in B♭ (div.)
2nd Clarinet in B♭ (div.)
3rd Clarinet in B♭ (div.)
Alto Clarinet
Bass Clarinet
Contrabass Clarinet
1st Alto Saxophone
(doub. Soprano Saxophone)
2nd Alto Saxophone
Tenor Saxophone
Baritone Saxophone
2nd Trumpet in B♭*
3rd Trumpet in B♭*
1st & 2nd Horns in F
3rd & 4th Horns in F
1st & 2nd Trombones
3rd Trombone
Euphonium (div.)
Tuba (div.)
String Bass
Harp
1st Percussion
Xylophone
Triangle
Tambourine
3 Temple Blocks
Whip
Wood Block
5 Tom-toms
Suspended Cymbal
*off stageの演奏があるため
各パート2名以上必要
♪楽曲解説♪
規則的に続いていたリズムが、不規則になる。ずっと鳴り響いていた響きが、ふと途切れて静寂が訪れる。 かと思えば突如大音響で静寂が打ち破られる。ずっと同じ音が続いていたと思ったら、ある瞬間に動き出す。 少しずつ音が高くなる。低くなる。テンポが速くなる、遅くなる。 挙げていけばキリが無い、様々な音響やリズム、ハーモニーの変化を組み合わせて、一定の時間を構成する。 これこそが作曲(compose)の本質です。
メロディーは家の外壁や、自動車の塗装、人間の洋服のように大事な物だけれど、 メロディーを支えるハーモニーも、家の骨組みや土台、自動車のフレームやエンジン、人間の身体そのもののように大切だと考えています。
作品のプラン(構成)を考える時、特定の物語をヒントにすることもあれば、旅で受けた印象を題材にすることもあります。
ですがこの曲は、なにわOWの名手たちの素晴らしい音色を、いかに活かすか?を作品全体を構成する上で最優先しています。
そして、重要な素材(メロディー)は、J.S.バッハの「音楽の捧げもの」の主題を分解し、曲が進むにつれ、 最後の最後(全体で8分半の作品の最後30秒あたり)で、姿を現すような仕組みにしました。
この主題は、後半の半音階進行が特に特徴的ですが、この作品でも、この半音階進行を要所要所で多用しています。 特に後半(テンポが遅くなるところ)では、19小節かけて、ベースラインが30の音を半音ずつ、2オクターブと完全4度に渡って下降します。 我ながら、少しやり過ぎたかな?と思う物の、この作品を「半音階的狂詩曲」と名付けるにあたっての一番の試みです。
(酒井 格)