
オフィーリアの悲しみ/松下倫士【吹奏楽ライセンス楽譜】

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- 在庫あり
- 商品コード
- YDOM-F13
- メーカー
- ブレーンミュージック / Brain Music
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宅配スコア閲覧:オフィーリアの悲しみ/松下倫士
テンポ・拍子の揺らぎや絡み合うソロが音楽を深く彩る魅力的な作品です。オプション楽器を入れない人数は22人となっています。打楽器は5パートでオプションはありません。昨今の吹奏楽事情を考えると中編成の楽曲と考えても良いかもしれません。またソロも多く・・・
この作品はシェイクスピアの戯曲「ハムレット」に登場するオフィーリアに焦点を当てて作曲しました。
オフィーリアはデンマークの王子ハムレットと恋仲ですが、ハムレットは国王である父親が突然亡くなり、その真相を突き止めるため、わざと気が狂ったふりをします。しかし何も知らないオフィーリアは冷たく扱われ涙にくれます。
そんな中、ハムレットが母親(王妃ガートルード)と話をしている時オフィーリアの父ポローニアスが部屋に隠れており、ハムレットは話を盗み聞きされたと思い、相手を確かめず誤って殺害してしまいます。それを知ったオフィーリアはひどく悲しみ、正気を失ってしまい最後は死んでしまいます。
曲の冒頭はオフィーリアの美しさを表す音楽で始まります。木管の柔らかさとユーフォニアムの響きが印象的です。そして雰囲気が変わり、荒々しい戦争の場面になります。その後、木管を中心に表現されるオフィーリアのハムレットを想う気持ち、そして静寂の中で金管が演奏する教会で祈りを捧げる場面と続きます。最後は父親が殺された大きな悲しみと動揺、そして正気を失っていく様子を表現しています。
演奏する際は物語を調べるのはもちろんですが、オフィーリアを描いた絵画もありますので、是非参考にされると良いと思います。メリハリのある演奏を心掛けて、この悲劇を表現していただけたら嬉しいです。
(松下倫士)