宅配スコア閲覧
一聴して思わず「おもしろい!!」と叫んでしまうような、非常に魅力的な曲!
「夜明けの小川の歌」とでも訳すのでしょうか。夜明けの凜とした空気や小川のせせらぎが醸し出す空気感。少ない人数で大きな効果を生むように書かれています。冒頭部、ピアノはぜひ使・・・
♪詳細情報♪
演奏時間:7分00秒(約)
グレード:3.5
主なソロパート: Fl. / B♭Cl. / S.Sax. / Euph. / Piano / 3 Tom-toms & Bongos
Trp.最高音:G
演奏最少人数:18名
編成:吹奏楽(小編成)
▼楽器編成▼
2nd Flute
1st Clarinet in B♭
2nd Clarinet in B♭
Bass Clarinet in B♭
Soprano Saxophone in B♭
Alto Saxophone in E♭
Tenor Saxophone in B♭
Baritone Saxophone in E♭
Horn in F
Trombone
Euphonium
Tuba
String Bass
Piano
3 Tom-toms / Tam-tam
Suspended Cymbal
Hi-Hat Cymbal / Anvil
Suspended Cymbal / Bongos
Anvil / Crotale
♪楽曲解説♪
本作品「オーバード・ストリーム」は、青梅市立第六中学校(東京)創立70周年の記念委嘱作品である。
初演された2017年当時の部員は7名、Fl.&Per.&Pf / Fl.&Per. / Cl.&E♭.Cl. / Cl. / S.Sax.&T.Sax. / A.Sax. / B.Sax.&A.Sax.という木管楽器と打楽器のみの編成だったが、担当パート以外の楽器が吹ける奏者や、中には打楽器もフルートもピアノも弾ける奏者が在籍していたこともあり、作品全体をピアノコンチェルタンテ風に仕立てることにし、通常ではありえないような持ち替えもしていただいた。曲の冒頭がラフマニノフの名曲である理由も、この「ピアノを軸とした吹奏楽」を念頭に置いたためである。無論、コンチェルトではない。このバージョンでは金管も加わり、原曲より大きな編成になっているが、本質はほぼ変えていない。
タイトルにあるオーバードは「夜明けの歌」、ストリームは「小川」の意。これは、同校のそばを流れる小川(渓流と呼ぶ方がふさわしいかもしれない)のせせらぎと景観の美しさに触発されたもので、緑豊かな自然に囲まれた環境や、校舎から見える素晴らしい風景に敬意を込めてそう名付けた。
以下は、同校の創立記念式典に寄せた拙文を、編纂・抜粋したものである。演奏される皆さんの環境に合わせて、作品のイメージを膨らませる一助になれば幸いである。
『音楽室からうっすらと聴こえてくるピアノの音色。「鐘」の音・・ラフマニノフのあの調べだ。学校のチャイムとは何か違うその鐘の音に誘われて、クラリネットがゆっくり歌いはじめる。遠くしなやかなその歌は、そばを流れる小川のせせらぎのよう。色や形を少しずつ変化させながら、穏やかな音飛沫に溶け込んでゆく。突如現れるピアノの螺旋、やがて音楽室に掲げられた作曲家たちの肖像画から、さまざまな音言葉が現れはじめる。』
(ジェリー・グラステイル)